見出し画像

これはもう、邦楽ロックの至宝だ! 細野晴臣トロピカル三部作(レコードジャケットの楽しみ #5)

こんにちは、吉田です。
レコードジャケットを自宅の部屋に飾ってニンマリする連載の5回目です。(連載のマガジンはこちら)
今回は連載5回目にして初めての邦楽アルバムの登場です。

その記念すべき邦楽の初掲載は、細野晴臣の「トロピカル・ダンディ」です。

画像1

細野さんとの出会い(といっても直接会ってませんが...)は、YMO(イエローマジックオーケストラ)から始まります。

YMOで衝撃を受け、そのルーツを紐解くため各メンバーの経歴を遡り作品を掘り起こしていく中でこのアルバムに出会いました。

個人的には、YMOより細野さんの本アルバムを含むトロピカル三部作(本作、泰安洋行、はらいそ)のほうが私に与えた影響というか衝撃は大きく、私の中ではまさしく「革命」でした。
それまでは邦楽ロックを聴くことが無く洋楽専門でしたが、YMOを経由してこの三部作に出会うことで「邦楽ロック」という新たな世界が広がりました。その意味でも細野さんに感謝です。

ちなみに、細野さんのトロピカル三部作はこの3枚です。

画像2

本当は三部作のなかでは「はらいそ」が一番のお気に入りですが、飾るにはジャケットがイマイチ映えないので(失礼ですが...)、「トロピカル・ダンディ」となりました。
邦楽ロックの至宝ともいえる細野晴臣の三部作、聴かれたことのない方はぜひ一度聴かれることを強くオススメします。
本作含めて三部作すべてSpotifyで聴くことができます。

1枚目が素晴らしすぎて2枚目の選考は悩みました。
本当は邦楽で並べたかったのですが、ジャケットのテイストを揃えたいのでやむなく断念し、選んだのがこのジャン・ミッシェル・ジャールの「Rendez-Vous(スペース・ランデヴー)」です。
(ちょっとジャケットが汚れていますが、ご容赦を...)

画像3

皆さん、もう気づかれましたよね。
今回のジャケットのテーマは「ど真ん中に大きな丸があって、全体の色調が赤っぽい」というわかりやすい構図です。
最初は1枚目と同じく「イラストでど真ん中に丸があり、その中に大きく顔が書いてある」というジャケットを探したのですが、なかなか無い...
色々探して最終的に決めたのがこのアルバムです。

このアルバムはジャンのアルバムの中でもいい意味でも悪い意味でも癖がなく、さらっと聴くことができます。
いわば優等生的なアルバムですが、それもNASAスペースセンターの大きなイベント用に制作された楽曲と知って「なるほどな」と思った次第です。

ちなみに裏面はこんな感じです。

画像4

美男子でしょう!
表紙にジャンの顔半分がドーンと載っているアルバムもあるのですが、そちらのほうがもっと美男子です。
才能があって美男子、しかも伝え聞くところによると人柄もいいらしいです。世の男子連中からするとそんな男子がいるのは困ったものです。
今は年を取られていますが、それがまた渋いオヤジになっていて、これまた困ったものです。

なお、ジャン・ミッシェル・ジャールはこの連載で2回目の登場(1回目はこちら)ですが、ジャンのアルバムジャケットは結構いいデザインのものが多く、今後も登場すること確実です。

さて、最後の3枚目です。
これもメチャクチャ悩みましたが、その結果、アシュ・ラ・テンペルの「Ash Ra Tempel(ファースト)」に決定。
こんなアルバムです。(真ん中上の青いのは洗濯ばさみです。そのままだと開いてしまうので...)

画像5

どうですか。めちゃくちゃインパクトあるでしょ!
ちゃんと真ん中にドーンと丸があって、全体的に赤っぽい(というかオレンジですが...)という今回のテーマにはぴったり。
前衛的なジャケット同様、アルバム自体も実験的で、20分以上の曲がA面に1曲、B面に1曲という構成です。

このジャケット、表紙がインパクトあるだけじゃないんです。
真ん中から開くようになっていて、しかもそれが2段階になっています。
こんな感じです。

画像6

左のほうが表紙を開いたところで、右が更に2枚目を開いたところです。
何を意味しているのかサッパリわかりませんが、このミョーな感じが大好きです。

余談ですが、私のお気に入りのシンセサイザーアーティストのクラウス・シュルツェは元々アシュラテンペルの初期メンバーだったのですが、このアルバムだけ参加してすぐ脱退しソロになります。(ソロになって大正解!)

3枚並べるとこんな感じです。
ちょっと濃いですね...

画像7

今回は、全くジャンルの違う3枚になりました。

ジャンやアシュラには悪いですが、今回は細野晴臣の三部作につきます。
何度もしつこいですが、細野晴臣の「トロピカル三部作」は超オススメです。(特に「はらいそ」!)
ぜひせひ聴いてみてください。Spotifyにもあります。

この3枚を眺めながら(ちょっとアシュラが濃すぎるな...)と思いつつ、1週間ニンマリして過ごそうと思います。

ではまた来週。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?