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113.大失敗は気を引き締めるが、気の緩みの失敗こそ克己心の種が隠される

著・三松會 占心行動学塾長  脇田尚揮   ■LINE公式アカウント■
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人間生きていれば大失敗をしでかすこともゼロではありません。取り返しのつかないことはそうそう無いと言えど、大打撃を被ってしまったときの心境は甚だしいものがあるでしょう。

そんなときは、もう二度と同じ過ちをしないよう心に誓いを立てて、気持ちを強く引き締めますよね。その結果、人間的にも一回り成長して今後の糧とすることもできるというのが大失敗から学ぶ経験だと言えます。

しかし、小さな失敗の場合はどうでしょうか。このくらいの痛手なら計算のうち、これなら何とかリカバリーできるといったように、小さいがゆえに過小評価してしまい、学びのきっかけに繋がらないことも少なくありません。

労働災害の分野においては「ハインリッヒの法則」というものがあります。別名「1:29:300の法則」とも言われます。これは1件の重大事故の裏には、29件の軽微な事故と300件の怪我に至らない事故が隠されているという意味です。

つまり小さな失敗だからと言って軽く見ていると、いつか積み重なったときや運が悪かったときには、大失敗に繋がる可能性があることを示唆しているのです。そう考えると、小さな失敗こそ早い段階で潰しておくことが大切ですよね。

そういった気の緩みによるミスに対して真摯に向き合い、その原因を究明し気持ちを引き締めると思いもかけない資質が得られます。それが“克己心”です。克己心とは、読んで字のごとく己を克服する、自分自身に打ち勝つ心の強さのことを言います。

軽微な失敗は“やれるはずだった”のに“やらなかった”という、心の怠慢から生じることがほとんど。危機感と集中力をもって事にあたれば、それは避けることができたはずです。だからこそ、小さな失敗こそ大切にすることが重要だと言えます。

気の緩みの失敗を振り返ることは、日々の精進に繋がるのです。

Q.あなたの大失敗の経験は何ですか? 小さい失敗でも覚えていることはありますか。


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