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110.全ては滅び無くなることを前提に、その一瞬の輝きを生み出す姿勢で

著・三松會 占心行動学塾長  脇田尚揮   ■LINE公式アカウント■
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私たちはこの世に生まれてきた意味を後世に遺すべく、仕事や事業に取り組みます。初めは金銭のためであったとしても、愛着が湧いてきたり存在意義になってきたりして、働くことで自分を表現することが喜びになってくることも少なくありません。それは人間的成長で見ても社会的発展としても素晴らしいことです。

ただここで、仏教の根本的な考えの中に"諸行無常"というものがあります。これは、この世の万物は常に変化して、ほんのしばらくも止まるものはないという意味です。また"盛者必衰"。この世は無常であり勢いの盛んな者もついには衰え滅びる、という考えも仏教観によるものです。

どんなに精魂込めた仕事・事業でも、いつかは終わりの時を迎えます。それは社会構造の変化についていけなかったり、後継者がいなかったり、資金不足で止めざるを得なかったりと様々です。そう考えると、何だか虚しくなってしまうかもしれません。

しかしそれで良いのです。人生には限りがあるから美しいのであり、終わりがあるからこそ輝くもの。仕事も事業も終わりが来ることを前提として、一瞬の輝きを放ち次の世代に何かを伝えていく。仕事もまた、引き継いで遺すといった“バトン”のようなものなのかもしれません。

そう開き直ると良い意味で力が抜け、今目の前にある業務やタスクに集中できるのではないでしょうか。必要以上に未来のことや今後のことに縛られず、ただひたすら今に集中する。

それは愚直なようにも見えて、強く輝きを放つシンプルな姿勢とも言えるのです。

Q.あなたは仕事をすることで何を遺したいですか? 将来働き続けることの不安があるとしたら、それは何ですか。


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