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2024年3月15日にサンダーバードに乗った話。

3月15日、富山にいる祖父母に会うため、大阪駅からサンダーバードに乗車した。翌日のダイヤ改正で、金沢〜敦賀駅まで北陸新幹線が延伸し、敦賀〜金沢駅間のサンダーバードは廃止となる。

行きのサンダーバードの車内アナウンスで、「鉄道ファンのみなさま、お子さま連れの方、車掌にお声がけいただきましたら話題の〈アレ〉をお渡しします」という。何かと思ったら”FINAL RAN”と書かれたスペシャルカードだった。

サンダーバードの車掌の車内アナウンスはいつもと様子が異なり、車窓の風景に加えて、明日からの北陸新幹線のこと、車体の種類や特急名(サンダーバードと雷鳥の名が昔あった)のこと、おおさか車掌区など”先輩方から歴史を引き継いで”運行したことなどが伝えられた。

金沢駅に近づく頃には、車掌自身のエピソードも語られ、元旦には金沢駅の宿直室で能登地震に遭遇したこと、折り返しのサンダーバードは運休になり、緊急地震速報が鳴り響くなかで時間を過ごしたことや被災地への想いなどを聞いた。

この日、どのサンダーバードに乗っても、それぞれの車掌の、それぞれの車内アナウンスが聞けたのかもしれない。「不適切」がやたら取り沙汰される今日この頃(ドラマはめっちゃ好きだけど)、お決まりのサービスではない、車掌自身の言葉で届けられた車内アナウンスは何やら私まで熱くなった。最高のFINAL RUNだった。
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何者でもない私だけど、ちょっとしたことを話す場所が欲しくて、noteをはじめました。これからぼちぼち書いていきます。

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