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東京の休日 #82 〜和菓子屋(虎屋・風月堂)さんで愉しむ季節のお食事〜

この頃、和菓子の世界に
魅了され続けているのですが

その一番好きなところは
季節の「瞬間」が、
あの小さく美しい姿になっていること。


今であれば、
色づき始めた紅葉や
熟した柿がお菓子に
なっていたりしますよね。


そのため、和菓子屋さんというのは
細やかに季節を捉えることが
伝統であり礎となっているよう。

そのような場所で、
季節を愉しめる
お食事もいただけるのです。

今回は、二つのお店をご紹介します。


一つ目は、赤坂の
虎屋菓寮


素敵なお店構えに
光射す和モダンな店内。

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いただいたのは、
赤坂 季節のお食事 〈お月見〉です。


秋の実りのおこわ
渋皮栗と銀杏の素揚げ、
焼き舞茸と大黒しめじ、
蒸したさつま芋、ねぎ味噌、
小豆の佃煮、椎茸おこわ

贅沢な渋皮に包まれた栗に、
めずらしい小豆の佃煮と
ねぎ味噌がアクセントになっています。

秋の味覚が全部詰まったかのような一品でした。


お月見椀
南瓜の白玉団子 三つ葉 黄菊

蓋を開けた瞬間の
「わーお月見!」という感動と
もっちりとした南瓜(かぼちゃ)のお団子の
美味しさがたまらないお椀です。

秋の白和え

いちじくと柿の白和えです。

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香の物

優しいお味の大根も
ふっくらとした花豆も美味しいのです。

季節の生菓子または焼きたて残月

選んだのは、栗鹿の子。

お月さまのように
輝く栗の美味しいお菓子でした。


お食事を堪能した後には
地下のギャラリーへ。

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『和菓子で楽しむ錦絵展』が
開催されていました。

浮世絵の中でお菓子を愉しそうに
食べる人々の様子が印象的。

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(こちらはお菓子の袋。)

さらに、解説も詳しくみてみると
昔は「厄除け」の意味合いが
今よりもお菓子に強くあったのだなと
気づかされました。

とても興味深い展示です。

お食事と合わせて
ぜひギャラリーへも足をお運びください。

虎屋菓寮
住所:東京都港区赤坂4-9-22
営業時間:
平日 11:00〜18:30(L.O. 18:00)
土日祝 11:00〜17:30 (L.O. 17:00)
休業日:毎月6日(12月を除く)
https://www.toraya-group.co.jp/toraya/shops/detail/?id=5
こんなところにも!「和菓子で楽しむ錦絵」展
会場:虎屋赤坂ギャラリー(虎屋 赤坂地下1階)
会期:2021年9月17日(金)〜11月23日(火・祝)
開館時間:10:00〜17:00
休館日:10月6日(水)、11月6日(土)



続いては、
銀座風月堂

銀座の隠れ家のような場所で
とても気に入っております。

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目の前で板前さんが
お料理をしてくださるカウンター9席の空間。

海の幸が美味しく驚かされました。

いただいたのは
せいろ御飯。

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サラダとお椀と香の物がつきます。


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サラダと香の物の
お野菜も新鮮で、

お椀からは
かつお節のいい香りがします。


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こちらに、お刺身も追加で注文。
この時旬だったアワビがとっても
美味しかったです。

そして、イクラと鮭と錦糸卵の
たっぷりののったご飯。

甘めのたれが食欲をそそります。


こちらには
季節のデザートも。

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この時は河内羹でした。
自然な甘みと酸味が
お食の後にぴったり。


旬のお魚をいただける
本日入荷の焼き魚定食や

(こちらは、8月の「マコガレイの揚げおろし」。)

二日前までの予約が必要な
御幸御膳、


さらには夜の「季節のおまかせコース」も
いつかいただいてみたいなと思っています。

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一階の無人販売所には
お土産も。

銀座風月堂
住所:中央区銀座6-6-1 銀座凮月堂ビル 2階 (並木通り、みゆき通り角)
営業時間:
月~金 昼 11:30~13:30(L.O.13:00)
夜 17:30~21:00(L.O.19:00)
土・日・祝 定休
https://ginza-fugetsudo.co.jp


今回は、和菓子屋さんで
愉しめるお食事を
ご紹介しました。

四季の恵みを味わうひと時は
この世の最高の贅沢だなと
つくづく思います。

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おごちそうさまでした。

写真・文=Mana(まな)



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