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コロナ禍の夏期合宿⑤

〈買い物学習〉

託児ルームに通ったお子さんたちには、幼児期より「おもちゃの商品をおもちゃのお金で購入する買い物ごっこ」をさせたり、家の近くのお店にひとりで買い物にいく練習をさせたりして、「買い物への理解」を深めてきました。幼児たちは、おままごとのような買い物ごっこが大好きですが、これは「お金」の概念を身につける大切な課題といえます。

一般の考え方のなかには、「計算ができないのに、買い物だけできても仕方ない」というものもあるようですが、「買い物の経験」を重ねることで、計算ができなくても「お店のものを勝手に持ってきてはいけない」という買い物のルールを学ぶことができます。

東京でおこなった合宿はあまり外に出ることができなかったので、院内でなるべく多くの体験をさせたいと考え、「自分たちが作った品物で縁日をする」という遊びをしました。最終日には、しながわ水族館で本物のお小遣いを使う予備練習として、瑠音先生が「楽院通貨キノ」を作りました。木下先生の顔がついた「1000キノ」を見た子どもたちは、「どうして麻奈先生のお金は500キノで、木下先生のほうが高いの?」と不思議に思ったようです。瑠音先生は「木下先生のほうが偉いからだよ」と答えていました。

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