「何が好き」かは分からなくても、「何が嫌い」かは意外と分かる。

以前読んでておもしろかったTwitterまとめから。

「志望動機?そっちが募集してたからだよ」
正論ですよね。でも確かにこれじゃ落ちますよね。

これをもう少し分解してみると、
募集してたから応募した、確かにその通りなんだけど、
でも募集してたらなんでも応募するわけじゃないよね?なんで?
ってところに行き着くのかなあ、と思います。
おそらく、ハローワークにしろ、求人サイトにしろ、
募集が本当に1個しかない、ということはあんまりなくて、
複数以上ある中から、何らかの理由で絞り込まれた結果、その会社が残っている。

その理由は、
「年齢とか経験とか、NG条件を消したら本当にこれ1個しかなかった」
という悲しいものもあるかもしれないし、
「自分で決めたこの条件とこの条件で絞ったらこれが残った」
というものもあるかもしれなくて、
NG条件が…という場合ならともかく、
自分で決めた条件なら、
じゃあなぜその条件で絞ったの?というところが次の焦点になってくると思うんですよね。

ある程度幅広に探しているのであれば、
おそらく自分で決める条件、というところにまず入ってくるのは、
「これは嫌だ」
という、自分が避けたいものになるはずで。
「通勤時間が1時間以上かかるところは嫌だ」
「こういう業種は嫌だ」
「土日休みじゃないところは嫌だ」
などなど…。
その「嫌だ」と思うところを、なぜ自分はこれが嫌なんだろう?と考えてみると、
翻って、自分が大事にしたいもの、ということがおぼろげながらにでも見えてくるはずで。
それが志望動機に使えるかどうかはまた別の話ですが、
少なくとも、選んだ会社は、その大事にしたいものをある程度大事にしてくれそうだ、ということは言えるはずだし、
もし違っていたのなら、それは根本的に絞り方、選び方が間違えている。

「好きを仕事にする」ことの如何はずーっと昔から賛否両論で、
私もその答えは未だにわからないままですが、
ひとつ確実に言えるのは、
「嫌だと思うことを続けるのはしんどいし、精神衛生上よくない」。
苦手なことを克服するために向き合うということもときには大事なのかもしれないけど、
それも結局長続きはしないから、
「これは嫌だ」と思うところ、不快指数的なものが少ない方を選ぶ方が、その時点ではおそらく理にかなっている。
そんな「不快指数」の見極めのために、わざわざ「志望動機」なんてものを言語化して、文字に起こしてみる。
そう考えると、私たち応募する側にとっても、志望動機って案外バカにできないなあ、と思います。

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