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その歓喜のために。

テレビで、ルヴァンカップ決勝、浦和vs福岡をやっていたのですが、
福岡が悲願の初優勝。
クラブとしてもおそらく初のタイトルでしょうか?
J2暮らしが長かったクラブですから、トップカテゴリーでの初戴冠、しかもタイトル常連の浦和を破っての優勝ですから、喜びもひとしおでしょう。

試合終了の笛の後、カメラがとらえたスタンドには、
涙で顔をくしゃくしゃにしたサポーターの姿。
ピッチ上では、選手も泣いている。

そういえば、一ヶ月ほど前、
18年ぶりの優勝を決めた阪神ファンの反応もこんな感じだったなあ。
苦しい期間が長いほど、その歓喜もより大きなものになる。
(本当はそんな苦しさなんて、味わわずに済むならそれが一番ですが…)

言わずもがな、一年でそのタイトルをとれるチームは1つだけで、
しかも戦力やらなんやら考えると、そのチャンスは必ずしも平等に与えられているわけではない。
でも、どのチームのファン・サポーターも、
この瞬間を、いつか自分たちも体感できることを信じて、
今日も明日も来年も、応援を続けている。

私も、ちょっと種類は違いますが、
同じような感覚を、一度だけ味わった経験があって。
2016年、晩秋の徳島。
勝てばほぼ無条件でJ1復帰が決まる、J2リーグ最終節。
試合終了の笛が鳴った、あの瞬間の安堵と、そして歓喜は、
何年経っても忘れないと思います。

あれから7年、
同じ状況は、そもそも迎えないにこしたことはなかったけれど、
奇しくも同じように、2位で迎えることになるJ2リーグ最終節、
勝てば自動昇格というアウェー戦。
あのときの歓喜を、もう一度味わえることを信じて。

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