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実は自分を苦しめる?ネットビジネスによる経済行動

本日のテーマですが、タイトルからして分かりにくいと思います。
ですが、この記事を読めば「なるほど!!」と理解できますのでこのまま簡潔に解説させていただきます。

■そもそもネットビジネスとは何か?

ネットビジネスは様々なものがあります。イメージしやすいものとして「プラットフォームビジネス」です。このプラットフォームとは、消費者(需要者)と販売者(供給者)をつなぐための架け橋となる仲介ビジネスです。イメージで分かりやすいのはamazonになります。ネットのレビューを見て良ければ「注文」して「商品が自宅に届く」という商流がネットで生まれたプラットフォームビジネスの一部になります。

■消費者の行動を変えてしまったものとは?

簡単に言うと「スマートフォン」です。このスマートフォンは、「いつ」「どこでも」「簡単に」消費者が行動を起こすことを簡単にしてしまいました。保有率を見てみます。

総務省:情報通信白書https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/r03/html/nd242110.html

2011年頃から普及し始めて、2018年には、日本の9割以上はスマートフォンというデバイスを手にしています。スマートフォンは動画、音楽、写真業界などすべての産業の構造を10年間で変えてしまったと言えます。

■スマートフォンとネットビジネスを掛け合わせた結果

消費者の経済行動が変わってしまいました。それは「ショールーミング」です。「ショールーミング」とは、イメージしやすく言うと「実在の店舗に行き、商品を見定めてネットショッピングで購入する」です。つまり「ネットショッピング」で購入したほうが安いということです。この経験は現代は当たり前の行動になっています。ショールーミングが起こす経済的効果を解説します。図解を見てみます。

要するに価格競争が容易にできてしまうため、、実店舗を運営する企業も儲けを出せず従業員の給料が下がります。給料が下がれば、消費者は商品を安く購入しようとします。また給料が下がります。

■ショールミングは悪いことなのか?

「消費者は安く買いたい」、「販売会社は高く売りたい」のは経済行動の鉄則であるため、消費者がショールミングの行動をしてしまうのは現代で自然の流れです。ただし、スマートフォンとネットビジネスが普及する10年ほど前は簡単には情報を手に入れることができませんでしたので、今はそれが「簡単にできてしまう」という現実があります。これは一人ひとりのショールーミング行動が集まって大きく物価を下げてしまう「デフレーション」を招いて結果的に給料が下がったり、全然上がらないという背景を理解しておくことが大事になります。

■今後の期待

今は政府を含めて「賃上げ」ムードが一気に高まっています。ユニクロは大きな賃上げを公表しました。この賃上げは、各社で広まりつつあり、さらに企業も利益を出さないといけませんのでこの先、商品利益に転嫁されることになります。その商品を消費者も高い金額で買います。そしたら企業も売上が増えて高い給料をまた従業員に払います。そんなスパイラルの世の中がきたら日本経済が良くなるのではないでしょうか。



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