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上映対話会の経験から: きみトリ ✖️ 『あこがれの空の下』 ✖️ シネマ・チュプキ・タバタ 〜作品と場所と人のコラボレーションの可能性

きみトリプロジェクトの舟之川聖子です。

わたしは2年前から東京・北区田端にある映画館、シネマ・チュプキ・タバタさんと、映画の鑑賞対話の場〈ゆるっと話そう〉をひらいています。毎月1本、上映中の映画から作品を選んで、観た人と感想を交わす60分の小さな場です。

この〈ゆるっと話そう〉の特別版として、2021年4月28日に、ドキュメンタリー映画『あこがれの空の下』と『きみがつくる きみがみつける 社会のトリセツ』のコラボ感想シェア会をひらきました。

こちらは、ファシリテーターとしてのわたしの視点からのレポートです。


きみトリプロジェクトとしての今回のイベントの意味は、「おすすめの作品を『きみトリ』の文脈からも紹介することで、二つの作品をより奥行きをもって受け取っていただけた」ということでした。

詳しくはこちらのスライドのp. 4〜p. 7で、この映画と本との共通テーマを並べてみたものがあります。

・子どもたちへのエール
・シチズンシップ
・場づくり(関係づくり、環境づくり)
・心と身体のケア、ヘルプを出せる力

細かく見ていけばもっと挙げられそうですが、大まかにはこんなところ。映画に登場する小学校での生活や、先生と子供たちの関係の中に、『きみトリ』が大切にしているものがたくさんありました。『きみトリ』が思う「社会がこんなふうだったらいいのにな」をほんとうに実践している現場があることに、大きな希望を感じましたし、一緒に観た皆さんと感想を交わすことで、「わたしにも何か小さくてもできるかもしれない」と思えたことは貴重な機会でした。

『きみトリ』を読んでくださった方には、心からおすすめしたい映画です。小さな映画なので、一般公開が終わるとなかなか観る機会も減ってしまいますが、自主上映会などの情報をみていただけたら。(自主上映会を自分で催すのもありです!「場のトリセツ」!)


今後も、世に紹介したい、一緒に対話したい作品にみなさんをおつなぎするきっかけをつくりたいと思っています。


また、書籍『きみトリ』を通じて、プロジェクトがつながっている大人や場所を「この社会を一緒につくっている仲間」としてご紹介できたこともよかったです。

たとえば、シネマ・チュプキ・タバタさんは、2016年にオープンした日本で初めての"ユニバーサルシアター"です。上映作品には全て音声ガイドや字幕をつけており、目の不自由な人や耳の不自由な人も、映画を楽しむ環境が整っています。また、車いすの人のための車椅子スペースや、乳児連れの人のための親子鑑賞室も設置し、どんな人も安心して映画を楽しめるひらかれた映画館を目指して、日々運営されています。

上映する映画は、代表の平塚さんとスタッフの宮城さんが毎月設定されたテーマに沿って選定するなど、「今、人々にこの作品を観ていただきたい」という志をもった番組作りをなさっています。

20席ほどの小さな映画館、チュプキさんで上映される映画は、メジャーの映画館では見られないような小品、佳作が多いです。ちょっと立ち止まって、感じたり考えたり、ふりかえる時間を日常の中にもたらしてくれます。

遠方の方も、東京にお越しの際はぜひお訪ねいただけたらと思います。


これまでもnoteでは、「仲間の紹介」の一環で、ブックカフェ・ドレッドノートさんでの読書会書店Readin' Writin'さんでのインスタライブ地域のコミュニティスペース石蔵秘密基地さんへの訪問など、実施案内や開催レポートを掲載してきました。これからも、プロジェクトとつながりのできた「仲間のみなさん」をどしどしご紹介していきますね。

書籍『きみトリ』やきみトリプロジェクトにシンパシーを感じてくださる方は、ぜひご連絡ください。何か一緒にできること、コラボレーションできることをやり取りしながら作りましょう。

これからもきみトリプロジェクトをどうぞよろしくお願いします。

きみトリプロジェクト
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