News in Brief (12 June 2023) メモ #19

今回は、児童労働問題の話。

学校に行かず、生計を立てる (earn a living) ために労働している子どもが約1億6000万人もいるという衝撃のニュース。世界中の子どものほぼ10人に1人がこういう状態にあることになるそうです。

国際労働機関 (the International Labour Organization, or ILO) は、上記の驚異的な数字 (staggering numbers) を出して、この慣習を終わらせる緊急性がある (the urgency to end this practice) と呼びかけました。

6月12日は、児童労働反対世界デー (World Day against Child Labour) だそうです。今年のテーマは「家事労働」とのこと。他人の家の家事に従事させられている子どもたちに焦点が当たっています。詳しくはこちら

ILO事務局長のジルベール・ウングボ氏 (ILO’s Director-General Gilbert Houngbo) によれば、20年ぶりに児童労働が増えている (for the first time in 20 years, child labour is on the rise) そうです。

「親が悪いとか、気にかけないから児童労働が起こるということは、滅多にない。むしろ、社会正義の欠如によって生じるものなのです」と述べていました。

“Child labour rarely happens because parents are bad, or do not care. Rather, it springs from a lack of social justice

こういう時、否定語はbecause節にかかるというのがポイント。spring from は「起こる」系の表現。

ウングボ氏の言葉にある通り、より広い視野で、社会的な仕組みの改善をしていかないと児童労働問題は解消されないのでしょう。

氏は、児童労働の根本的な問題に対処するには、以下の5点が必要だと強調しました (stress out)。

  1. 大人に対してまともな労働機会 (decent work opportunities) を提供し、家族を養えるようにする (provide for their families) こと

  2. 強制労働を終わらせること (end forced labour)

  3. 安全で健康的な職場をつくること(create safe and healthy workplaces)

  4. 労働者が団結して、声を届けられるようにすること (let workers organize and make their voices heard)

  5. 児童労働は最も疎外された人々へ影響を与える (affect the most marginalized)ため、差別を無くすこと(end discrimination)

ウングボ氏は取り上げていたかどうか不明ですが、急激な都市化や人口増加による児童労働の増加も懸念されているようです。

元記事URL

https://news.un.org/en/audio/2023/06/1137572

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