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普通の子の中学受験、第一志望の過去問が出来なかったら・・・

先日、第一志望の過去問が出来なかったら他で合格をとれる学校はないか探してはどうか、という趣旨のことを書きました。それは「志望校のレベルを落とせばいい」ということではないので、詳しく書いていきたいと思います。(今日も長文、すいません)

第一志望の過去問が驚くほど出来なかったという場合・・・すでに偏差値が足りているなら「まだ単元に抜けがあって仕上がっていないだけ」「とにかく相性が悪い」と考えられます。単元が仕上がっていないだけなら、急いで個別か家庭教師をつけることをおすすめします。ここだけ(どこだけ?)の話ですが、ある第一志望合格ママによると「第一志望に合格した子は、みんな個別か家庭教師をつけていた」とのこと。受験あるあるなのか、ただの都市伝説なのか・・・。ただ偏差値が足りていて(レベル的には十分)で点がとれないなら、苦手分野や単元を学び直せば、ぐんと点が伸びる可能性があります。

うちの子どもは、6年のはじめに算数Y40くらいから、W塾個別をW塾集団塾をプラスして、最終的にY55くらいまでは伸びたと記憶しています。個別のスゴイところは、このMarch付属中に受かるにはどの単元が必要かというリストがあって、そのどこができていないのかつぶしていく、モノにしていく作業をしてくれるところです。さすが受験のプロ。こればかりは、どんなに優秀な親御さんでも難しい対応かなと思うので、素直に外注してしまった方が良さそうです。それでも過去問ができるようにならないなら、やはり相性の悪さと考えられます。その学校をそのまま第一志望にするのは黄色信号といったところでしょうか。

偏差値が足りず、過去問が出来ないという場合は・・・当然といえば当然の結果ですよね。中学受験では、落ちたら地元の中学に行けばいいと背水の陣で受験をさせるご家庭もあるかと思いますが、12歳に「不合格なら地元中」とは背負うものが大きすぎませんか。全落ちになりやすいパターンは、高すぎる第一志望校を選択してしまうこと。偏差値も足りず、過去問もできないなら、冷静にみて勝ち目はありません。ただし、それでもどうしても親でなくお子さん自身がその学校を望むなら、「そのレベルまできっちり仕上げて」あげましょう。そのためには、プラス個別塾、または家庭教師になります。(詳しくは上記の通り、繰り返しとなります)。私個人の見解ですが、持ち偏差値+5ぐらいまでで第一志望は設定し、足りない分は個別や家庭教師などで補い、きっちり仕上げてちゃんと合格させてあげるという道が、子どもに人生で最初の成功体験をさせてあげることになるのかなと思います。

過去問が出来る場合は・・・一見何も問題がないように思います。けれど偏差値が足りていない場合は、たまたま運よく解けただけか、他の年の過去問もやってデータを集めて、結果過去問が出来るなら、「大金星」になりうる可能性があります。ただ、うちもそうでしたが、その場合は塾にあまりいい顔をされません。偏差値が足りていないのに過去問がこんなに出来るわけがないと言われ心配されます。(再びここだけですが、うちは答えをみているのでは?とズルを疑われたことも・・・まぁ、そんな子でないことは親の私が一番わかっていたんでいいんですがね、ええ、まぁ・・(--〆)  )。そこで私は周囲を納得させるべく、第一志望の過去問で子どもが出した数年分の得点を一覧(合格最低点との比較)にし、印刷して塾に渡しました。塾の先生たちはそれを食い入るように見て驚き、なんとか第一志望として認めてくれて、それでも併願校をしっかり選ぶようにアドバイスしてくださいました。

そのため、我が家では2月1日午前に第一志望のMarch付属中を受け、午後はそこよりも10近く偏差値を落としたある付属中を受験しました。結果は、1日の午前は×、午後は〇。第一志望は1日は残念でしたが、2月1日の併願校〇が翌日からの快進撃の呼び水となりました。そこからは2日午前〇、午後〇と勢いにのり、3日再び第一志望March付属に挑戦し、念願の〇で我が家の中学受験は子どもの「あったー!!」という雄たけびと共にフィニッシュしました。(ずっと読んでくださっている方には、しつこくてすいません!)

ただ、併願校といっても、すべての学校にご縁があればいくつもりで選びました。うちの子どもはMarch付属のある大学にいつか行きたいと希望していたので、そこのMarch付属中残念でも、その大学に合格への道が続いている進学校を受けました。たとえ中学受験で第一志望が高すぎたり、過去問が合わなかったりしても、別ルートからお子さんが望む道(医学の道に行きたいとか、〇〇大学に合格したいとか)につながっている学校がどこなのか、きっちりリサーチして受けさせてあげるのがいいかなと。偏差値に関係なく行く気のないところは受ける必要がないと思いますし、多少偏差値が低くても行きたい学校はきっと見つかると思います。難しいお題かもしれませんが、子どもの一番近くにいる親御さんなら、きっと見つけられるはずです!

私も、去年の今頃から過去問を解き始めてその結果を表組にして一覧にし、それを眺めてどこに我が子の合格の道があるのか、ずっとにらめっこしながら考え続けていました。併願校選びでも、もしかしたらまだ自分の知らないいい学校があるかもしれないと、塾からもらった偏差値表を目を皿のようにして探し続けました。子どもが2月1日の午後に〇(勇気)をもらった学校を知ったのは6年の秋頃近くでした。急いで説明会に行くと、それまで思っていたイメージと違い、付属校から進学校へとなろうとしている姿勢が感じられました。「ここなら、March付属中がダメでも付属大学をお守り代わりに、もう一度March大学を目指せる」と思い、併願校に決めました。子どもを連れていくと「とても楽しそうな学校」と気に入った様子でした。

中学受験するなら、より偏差値が高い学校じゃなきゃ、有名校じゃなきゃ、という気持ちもあってもいいと思います。けれど「今どれぐらい過去問が出来るのか」というファクターを通して現実をみることも大事。その上で子どもにとって幸せな着地点はどこなのか、第一志望以上にしっかりと併願校選びをしながら進んでいきたいものですね。

もちろん、これから年末にかけてぐんぐん成績が伸びていけば、それに合わせて柔軟に進路変更してOK! 問題は成績が下降する、伸び悩む場合も想定して準備していく、または個別や家庭教師でテコ入れしていくことだと思います。 

話があちこち飛んでいますので、まとめておきますね ↓

偏差値足りてる+過去問出来る =青信号(迷わず進め!)
偏差値足りてる+過去問出来ない=黄色信号(急いで個別・家庭教師へ)
偏差値足りない+過去問出来る =青信号点滅(数年過去問やってデータどり)
偏差値足りない+過去問出来ない=赤信号(現実をみて志望校の選び直し)




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