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雨の日、曇りの日、晴れの日の過ごし方


天気予報は見ない。

まぁ、「見ない」と決めているわけではなく
あまり気にならないので「わざわざチェックしない」というのが本当のところ。

反対に、夫は毎日天気を確認する。

「今日は午後から雨だね」

「週末は晴れそうだね」

へえ〜そうなんだ!と返事はするけれど
だからって自分がどうするわけでもないので多分すぐに忘れてしまっている。

外に出て初めて雨が降っていることに気づく日もあるくらいだ。

「この靴、失敗したな」とか、それくらいは思うけど
家にこもりがちな雨の日に朝から出かけられる私、最高じゃないか。

と、昔からポジティブなのが取り柄です。


とはいえ、遊びたい盛りの男児2人をかかえる親にとって週末の天気はけっこう重要なわけで・・。

公園に行けない雨の日に「今日はなにしよう」会議が難航するのはいつものこと。

夫も私も本気で結論を出す気があるのかないのか、いつもダラダラと作戦会議は続き・・

パジャマのまま、子どもたちと寝転がりながらくすぐり合ったり
絵本を読んだり映画を見たりして、あっという間に時間が過ぎていく。


とりあえずもうお昼だから、ご飯はパスタにしよう。

この頃には大人はもう出かける気がほとんどなくなっているけど
そういうタイミングに限って、長男がお出かけしたいと言う。

えぇ〜今から〜?!
雨だし〜どこにも行けないよ〜?
じゃあ、一緒にブロックで遊ぼ?

なんとかごまかしながら、ありとあらゆるおうち遊びに付き合う。


そんなこんなで夕方になってしまうのだ。


「あ〜今日も結局なにもしなかったね〜」

と言いながら、


「あ〜良い休日だったな〜」

と思う。



曇りの日は迷いなく公園へ。

肌寒くなるのを警戒しながら、家族全員の羽織ものを持っているか確認するのは
もちろん夫。

だいたい朝のうちに体を動かし、子どもたちの体力を消耗させてから沖縄そば。

おなかいっぱいになった後は、行くあてのないドライブで子どもたちを眠りに誘う。
バックミラーで眠ったのを確認してからコンビニへ。

短いおひるね時間は大人の貴重なコーヒータイムだ。

ファミリーマートでホットコーヒーを買い、それぞれ読みかけの本を読む。

最近は長男がすぐに目を覚ますようになって、この大人時間もだいぶ短くなってしまった。
夏はこっそりアイスクリームを食べていたのだけど、もうバレずに食べ切ることができない。


午後は絵本を借りに図書館へ。
毎日の読み聞かせのため、1週間で20冊は必要だからだ。

昼寝から覚めるタイミングを間違えると、とんでもなく機嫌が悪くなる次男も絵本がだいすき。少しなだめればすぐ本選びに夢中になってくれる。

だからここでもしばしの大人時間。
家族4人、思い思いに本を選ぶ。

家に帰ると、夕飯作りから寝かしつけまで、平日でなくてもバタバタしている。

「今日借りてきた絵本、読むの楽しみだね〜!」

お風呂や歯磨きなど、やる気の出ないタスクをこのセリフで乗り切ろうと必死になる大人。

ただ、このセリフの効果が本当にあるかは・・?はっきり分かっていない。

たくさん絵本を借りた初日は読み聞かせの本を選ぶのも大変だ。
子どもたちは選ぶつもりが、1冊1冊じっくりと読み始めてしまう。

今日の寝かしつけも長丁場だな、と憂いながらも
絵本を一生けんめいに読む子どもってなんでこんなに可愛いんだろう、としみじみしたりもするのだ。




晴れの日はなんでもできる気がする。

大人も早く太陽を浴びたくて朝からウズウズ。休日ならなおさら気分がいい。

最近は、ハルサー体験をさせてもらった畑に行き
土の匂いを嗅ぎながらインゲンの手入れをするのが楽しみ。

草むしりは大人がハマる。
畑の空気や匂いに癒されるのだ。
大人が無心に雑草を抜き、子どもは畑の中を走り回る。

ただ走っているだけの楽しそうな子どもたちを見てまた癒される。


ピクニックが大好きな私たち。
暖かい季節はお弁当を持って海辺でご飯をすることも多い。

パン屋の焼き立てパンを食べたり
おにぎりとあり合わせのおかずをお弁当に詰めたりして。


「外で食べるとおいしく感じるね〜」

なんて、いっちょ前に感慨深けな顔をする長男。


大人より子どもの方がずっと自然を感じているなぁといつも思う。


帰りにスーパーに寄って、1週間分の買い物をする。

3歳の次男が乗るカートを5歳の長男がおす。
その姿を見て「お利口だね〜」と見ず知らずのおばあちゃんが500円をくれた。

「え?!いいですいいです!!」と断って返そうとするも、
ぽかんとしている次男の手に無理やり小銭を握らせるおばあちゃん。

「二人になんか買ってあげなさい」

500円とはいっても、500円玉じゃない、100円玉が5枚。

ジャラジャラのお金をそのまま受け取るのはだいぶ気が引けたけど、
選んだお菓子を持ってまだ買い物中のおばあちゃんを探しに行き、「ありがとうございます」と素直に受け取ることにしたのだった。


(子連れで歩いてるとよくもらう)キャンディーやみかんではなく、お金。

こういうご時世だから気を遣ったのかな、とか
お孫さんはもう大きくなってしまったのかな、とか
帰りながら大人はいろいろ勝手な想像をするけど
子どもは握りしめたチョコレートのお菓子をいつ食べられるのか、で頭がいっぱいだ。

赤いカーディガンのおばあちゃん。


長男がふと思い出したようにつぶやいた。

「あのおばあちゃん、本当はサンタクロースだったのかなぁ」


雨の日も曇りの日も晴れの日も、子どもたちと過ごす毎日はいつもあたたかく、新しい発見がいっぱいなのだ。


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