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想いが重い贈りもの



 贈り物を選ぶのが得意です。
いや、もらった相手が本当に喜んでいるか分からないのだから、ただの自己満足かもしれません。

そりゃあ、プレゼントをもらったら大抵の人は「ありがとう」と言ってくれるし、私がなぜそれを選んだかを言っちゃう、ちょっと押し付けがましいタイプなので「これ欲しかったんだよね!」と優しい人たちは喜んで受け取ってくれます。

息子が卒園した時は、保育園に「食事 睡眠」のスタンプを贈りました。



子どもの様子を細かくやり取りする連絡帳。
先生方は
「お昼ご飯をたくさん食べました」だの
「12:30〜14:00まで眠りました」だの
毎日子どもたち一人ひとりの様子を書き留め、親に伝えてくれていました。

今日は絵の具を使う活動をしましたとか
頭をぶつけて冷やしましたとか
子どもの感情の浮き沈みとか
細かく丁寧に書かれている時もあれば、
「お散歩しました」と走り書きされている時もあって
先生たちが忙しく子どもたちの世話をしてくださっている様子まで想像できるのです。

だから、お迎えから帰ると家で連絡帳を開くのが楽しみでした。

ただ、先生方は忙しいはずなのにそんな律儀に書かなくても・・と申し訳ない気持ちもありました。
全員分の連絡帳を書く業務が心の余裕をなくしてしまっているのだとしたら、
それよりも、ゆったりとした気持ちで子どもたちと向き合ってもらいたい。

そんな、親としてのワガママな気持ちを
業務改善に一役買ってくれそうなスタンプに込めました。

連絡帳に毎日並ぶ「食事・・」「睡眠・・」

そのハンコが活用されているだろう(使っていてほしい)連絡帳をもう見ることはないけど
息子も私も大好きだった保育園の先生たちが、少しでも楽になって楽しく仕事できていますように。

いつか会ったときに、お世辞でも「あのスタンプ助かってます!」と言ってくれたら・・嬉しいな。

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