『人生フルーツ』は若いうちに観て、生き方を考え直すきっかけにした方がいいということかもしれない
「俺はもう手遅れだ・・。」
『人生フルーツ』という映画を観た後、高齢の男性が言った一言。
自分の人生をふりかえって、少しばかり?後悔を感じたようです。
この映画を観たのは、シアタードーナツという、まちの小さな映画館。
劇場スタッフが解説をしてくれたり、観覧後にみんなで対話できる雰囲気もあります。
同じ時間、この劇場内にいたのは私たち夫婦と70代〜のご夫婦のみ。
私たち夫婦は映画を観た後、「やっぱり畑やりたいね〜」とか「こういう豊かな(贅沢ではない)暮らしをしたいね〜」とか嬉々として話が盛り上がったけど、
一緒に観覧したご夫婦の旦那さんは、映画の感想を聞かれてひと言目に
「俺はもう手遅れだな・・と思いました。」
とおっしゃっていました。
つまり、この『人生フルーツ』という映画は若いうちに観て、生き方を考え直すきっかけにした方がいいということかもしれません。
「枯れ葉が落ち、土が肥えて、果実が実る」
そんな自然の営みや巡り巡る季節の移り変わりを楽しみながら暮らせたらなぁ。
だけど、シュウイチさん(夫)が亡くなった後の暮らしは不均等に見えました。
それだけ夫婦が互いに支え合いながら生きていたということかもしれないけど、何十年だれかと寄り添って生きていても、結局、人は孤独なのだと思いました。
農作業も料理も人付き合いも、小さい体で元気にこなすヒデコさん(妻)。最愛の夫を亡くした後の数年間、どのように暮らしていたのか、あまり詳細には映し出されておらず気になりました。
誰かと生きる。
ひとりで生きる。
なんのために
なにをして
生きるのか
なにを幸せと感じるのか
人生は一度きり。
ありふれたこの言葉の意味をしみじみと感じた映画でした。
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