ウェクスラー式知能検査(WISCとWAIS)とは? ポイント整理!
対象年齢
ウェクスラー式知能検査っていうのは、知能検査の一つ。
年齢によっていくつか種類があり、WISC(ウィスク)とWAIS(ウェイス)がよく使われてるんやで。
WISC【ウィスク】:5~16歳
WAIS【ウェイス】:16歳以上
◎ウェクスラー式知能検査でわかること
⇒IQ(知能指数)と4つの能力が数値ででてくるんやで。
◎IQ(知能指数)は知的障害の診断基準に使われる
IQが 69以下:知的障害
70~84:境界知能(知的障害のグレーゾーン)と言われる。
※最近は、境界知能の人こそ支援が必要!とも言われてるよね。
(境界知能は、70~80とされる場合もあるよ。)
◎4つの能力は、ばらつきが強いと発達障害を疑われる。
ただし! 発達障害は、ウェクスラー式知能検査だけでは診断されない。
※発達障害の診断 = 症状 + 生活での支障の大きさ
発達障害の診断では、生活での支障の大きさが重視されるんよ。
だから・・・
・生活で支障がなければ、ばらつきが強くても、発達障害の診断が出ない
こととか、
・生活に支障があれば、ばらつきがなくても、発達障害の診断が出る
ことがあるっていうのは、ポイントやね。
4つの能力:①言語理解
◆ことばに関係する力
言葉を使って、物事の概念を理解し、表現する力
4つの能力:②知覚統合(知覚推理)
◆視覚(👀)に関係する力
視覚情報を正確に理解し、表現する力
4つの能力:③作動記憶(ワーキングメモリ)
◆聴覚(👂)に関係する力
聴覚情報を短時間記憶し、操作する力
4つの能力:④処理速度
◆視覚(👀)に関係する力
視覚情報を正確に捉え、すばやく処理する力
参考書籍
①岡田尊司著『発達障害「グレーゾーン」その正しい理解と克服法』SBクリエイティブ株式会社刊(2022年)。
②宮口幸治著、佐々木昭后作画『マンガでわかる境界知能とグレーゾーンの子どもたち』扶桑社刊(2020年)。
②「WAIS・WISCとは?ウェクスラー式知能検査の特徴、種類、受診方法、活用方法のまとめ【専門家監修】」『りたりこ発達ナビ』 https://h-navi.jp/column/article/725
https://www.sbcr.jp/product/4815612993/
https://www.fusosha.co.jp/books/detail/9784594085759
今回の感想
ウィスクとかウェイスってそれぞれの力が数値ででるから、得意なこととか不得意なことがわかりやすい!
でも、わかりやすいだけに注意が必要なところもあるんよ!それは、この数値以外にも人間っていうのは、無限の能力があるっていうこと。
IQも4つの能力も、数値は踏まえるし、結果は重視するんやけど、それに支配されたらだめってことやね。つまり、検査の結果をうまく利用しながらも、その子ども自身、その人自身をしっかりみて支援の方法とか話し方とかを考えていくのが基本なんかなと思うわ。
ただ、「本人の特性」っていう、外からじゃ見えないところ、わからんところを知る手助けにはなるので、うまく付き合っていくことが大切なんよね。
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