夏の夜の戯言

呼吸が浅くなってきたから早く寝ようと思ったのに
珍しく頭が創作ムーブで寝かせてくれない。

夏の停滞した時間は良い。何かを創りたいという気持ちにさせられる。

でもアウトプットできるわけじゃないから、ボーッとした時間を過ごしてしまうな。

思えば小学生のころから自分の世界を創ることが好きだったな。
一次創作にせよ、二次創作にせよ……すごく楽しんでやってたのに、いつの間にか純粋に楽しめなくなってる。

まあ、あの頃は退屈な時間からの逃避だったんだと思うけど。
机に向かって、周りと同じペースで、勉強をしなきゃいけなくて。教科書読めばわかることを、なんでわざわざ先生が前に立って、決められた時間に説明するんだろう?って思ってたりして。
でも肝心の教科書に載ってないことは教えてくれないし。

勉強が嫌いな訳じゃないし、むしろ好きなんだけど
如何せん“学校教育”のやり方が合わなかったな、という気持ち。

そんな退屈な時間が1日に6時間もあったら
そりゃ有効活用しようと思うよね。

今考えると私って自由奔放だったな
寝てたし、絵描いてたし、小説書いてたし、振り考えてたし、本読んでたし、ゲームだってしてたし。

学校に行ったらいかに暇を潰すかを考えてた気がする。

大学生になってから、9年間続いたその環境が一変して。

授業は自分の学びたいことの内容しかないし
教科書なんてないし
実習が多いから、受け身の時間は少ないし
空きコマは友達とお喋りしてるし

結果、退屈な時間が無に等しくなって

インプット、アウトプットの時間は、自分で決めないと延々やってこなくて

これは余談だけど
一時期毎日深夜に2~3時間、同じ人と通話してて。
その時間はまじで退屈だったから、めちゃめちゃ小説とか絵とか描いてた。
今思うと有意義で無意味な時間だったわね。感謝かんしゃ~

そんなこんなだから、どんどん創作から離れていってしまったな。

もちろん、芸術学部ですから?
課題やらなにやらで作品は創り続けてましたけど。
仕事受けてたときは、無理やり捻り出して原稿かいてましたけど。

でも純粋な創作ではないよな、という気持ち。

純粋って言葉変だな。
無邪気な……?

わからん。

大学入って、ものづくりのギミックとかテンプレとか、そういうの色々知りすぎたな。
確かにセンスも審美眼も良くなったけど。良くなっただけかな。

アウトプットがどんどん下手くそになってく

“面白い”って尺度と、自分の“好き”が解離してく

わかりやすく書かなきゃ理解できない人間にウケようとしすぎている

嫌だなあ……。


ずっと純粋で無邪気で
夢を見ながら創作に没頭していたあの頃に戻りたい。

そんなことを思う、夏の夜。

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