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お悩み別 入口におススメのビジネス書籍

「自分も読みたいけど何から読めばいいのか分からなくて…」

もともと読書習慣が無く「ビジネス本は難しいし自分にはあまり関係ないよな」と思っていましたが、今年は100冊くらい読みました。そういう話をすると「おススメの本」を聞かれます。世の中にはたくさん本がありますから、読んでいない人にとっては興味があっても選択オーバーフローになってしまいますね。入口としておススメの書籍はお悩みにあったものがよいと思います。悩みがクリアになる体験は楽しいですし、そこから興味の幅を広げていけば自然と習慣化するので、気が付いたら結構な量を読んでいることになります。せっかくなので自分が持っていたお悩み別におススメの書籍をまとめてみました。入口なので有名な本ばかりかもしれませんが、参考になると幸いです。


読書習慣のきっかけ

ふと去年の年末、立上げに関わり取締役をやっている会社(REI SUPER MANAGERS)や自分がプロジェクトマネジメントのスキルについて行っている活動(management studio)のこの先を考えた時、そもそも今何をやっているのか自分で分かっていない、何について考えるべきか分かっていない、客観的に自分自身のことを考えるだけの経験・知識・情報が足りない、つまり「あまりに世の中のことを知らなさすぎる!」ということに気付きました。
当然と言えば当然です。それまで自分は建築業界の会社で専門色の強い実務をやっていたので会社のこと、経営のこと、世の中のしくみ、他の業界の考え方に触れてこなかったのですから。断片的に自己流の解釈や考えはありましたが所詮ただの思い付きですし、モヤっとした感覚はありますが言語化できるほどの解像度はありません。
経験が積み上がるのを待つのでは時間がかかりすぎる。となると、知識を入れて自分の中にある断片的な情報や感覚の正体をハッキリさせ行動に反映するしかないだろう。それには人と話すという手もあるけどスピードが出ない、じゃあ本を読むか、さぁ何を読む…?
まず自分がその時に一番何を悩んでいるのかを考え一冊だけ買ってみました。1冊読むとそこからまた課題に気付くし、ネットやSNSでもその課題に合った書籍を探すことができます。そうすると興味が湧いてくるので無理せず自然と読書が習慣になります。

では、悩み別に入口としておススメの書籍です。ちなみにこの順番で悩み、読んだのではありません。あとコメントは個人的な感想や感覚なので、著者の方の意図と違ったらすみません!

1. 世の中の役に立つものってどうやって生まれているの?

普通に生きているとモノやサービスが当たり前に提供されます。その中で自分が「いいな」と思ったものを買います。大体、同じものを同じように「いいな」と思う人が多いようです。消費する側としてはこれでOK。しかし供給する側になると「いいな」と思ってもらえるものを生まなければいけません。あれ?今まで消費者として「いいな」と思うものをずっと選んできたはずだけど、何で供給する側になると何が「いいな」なのか明確にできないんだ?という悩みに対して考えるきっかけになります。

2. 「モノやサービスが売れる」ってどういうこと?

仕事を与えてもらう環境にいると、仕事があることが当たり前になりますが、よくよく考えると「誰かが何かを欲しいと思っている、誰かがそれを提供して対価をもらう」というのは原理はとてもシンプルですが、実際にこれだけの人、モノ、サービスがある中では奇跡的なマッチングです。じゃあ何でそんなことが起きるのか、また売れるものに差が出るのか、という疑問におススメです。

3. 営業が苦手、というか営業ってなに?

営業ってあの手この手で商品をPRして最後はお願いして買ってもらう仕事だよね?というイメージ。でも実際そのマインドでやると上手くいきません。よく考えると実際あまりそういう営業されたこと無いな、特に自分が何かをその営業されて買ったことないな。じゃあ営業ってそもそも何だ?という悩みに、気付きと基礎知識をロジカルな内容で知ることができます。

4. 自信があるような無いような…やっていることに自信を持ちたい

私もそうですが、自分のことに絶対の自信を持てる人は多くないと思います。自信が無いと問題なのは行動につながらないことかもしれません。無理してでも自分に言い聞かせて行動するべきか、見せかけでも活発で自信満々のふりをする方がいいか。そんな悩みに対して、自分なりの行動力を考えるきっかけになります。

5. アイデアが出ない

さぁいいアイデアを出そう!と考えてもまず無理で、しかも捻り出してもイマイチな上にそれが分かっていてもバイアスがかかって過大評価してしまう、という経験はあると思います。アイデアを出すにはどうすればいいんだろうという悩みに、そもそもアイデアを出すという行為自体への気付きをたくさんインプットしてくれる書籍です。

6. 自分が何をやっているのかハッキリしたい

自分が自分のことを一番分かっていない。ビジネスでも同じなんだなと気付ける書籍です。日々、自分たちのやっていることはこれだ、と思っていますが、ふとした質問などがきっかけで突き詰める機会があると「えーと…、あー…」という感じになってしまうことありますよね。そうなると「弱い」のも分かっている。スパッと切れ味のいいビジョン、ストーリー、判断につながる解像度の上げる視点を知ることができます。

7. 自分の想いをしっかり伝えたい

「何となく頭の中にある」と「言語化してメッセージになっている」というのは雲泥の差があるし、言語化しても頭の中にあるものをビシッと表現するのはさらに超難しい。体感的には分かっていてもなかなか出来ない「考えていることがピュアに伝わる表現にする」ということにヒントをもらえます。

8. なんか、どうも共感してもらえない

真面目に考え熱意を持って行動しているのにイマイチまわりの共感が弱い…という時に「一方通行ではなく相手がどう思うかも大事」という視点を与えてくれる書籍です。一生懸命だからこそ「伝える」になってしまっている人には、気付きが多いと思います。

9. なぜチームがうまくいかないんだ?

何かうまくいかない、ギクシャクする。チームづくりは環境、状況、時代によっても変わりますし正解が無い永遠のテーマなんだと思いますが、そんな中でも「しくみ」としてチームを考えるときの基本、原則を知ることができる書籍です。

10. 何かをするのに人が集まる意義はなんだろう?

もともとある組織に入って活動していると疑問を持たないのですが、組織を0からつくることになると「組織が出来て成長するというのはどういうことなのか?」という、まるで生き物を見ているような感覚を持ち、生き物とは違い勝手にいい感じに成長しない現実を知ります。そんな「組織」のメカニズムを考えることができます。

11. 会社ってどういうことが起きるの?

世の中には会社がたくさんあります。私も転職や業務パートナーとしていくつか会社を知る経験しました。そんな中で、何かしら同じようなことが起きている感覚がありました。勢いのある会社、ギスギスした会社、前はよかった会社、雰囲気がよくなった会社。経営している人もそこにいる人も違うのになぜ同じようなことが起きるんだろう。同じような雰囲気の会社は、そこにいる人にも同じような雰囲気があります。何かしらのロジックがあるんじゃないか?という疑問に腹落ちする見解を与えてくれます。

12. ビジネスを具体的に前進させたい

色々考えてみたけど実際のビジネスでが何をやればいいんだろうか。どう整理して何から手を付けようか?ということに対してイメージを掻き立ててくれます。なにより、ビジネスっておもしろいんだなと感じることができ勇気が湧いてきます。

おわりに

世の中にはたくさん本があります。読書家の人はもっと読まれていますので、私の読書量は全然大したことないものです。来年も続けていこうと思っていますが、一方で読書自体が目的になってしまうと特に最初の頃は効率が悪いし何より続きません。ある程度知識が積み上がると興味のアンテナが広がるので参考になる内容も広がります。これは本の内容ではなく受け手の問題ですので、やはり最初は課題意識を持ってそれにあったものを読む方がよいと思っています。
課題にあったビジネス書籍に触れてみる、モヤモヤした気持ちが晴れる、新しい気付きのきっかけになる、世界が広がる。そういう体験が増えるといいなと思います。

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吉見周平
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