なぜ私は私であるのか

これは、とても「私」にとって、とても重要なことです。
ずっと頭の中にある命題です。
たまたま、延滞せずに無事に返却した龍谷大学大宮図書館で、新入荷みたいな場所に置いてあり、手にとりました。

これから読みますが、もし神経科学が解き明かせるなら、脳の機能が停止している時の臨死体験では、「私」はいったい誰なんだろうか。
死んだ後もしばらく「私」が続くとするならば、「私」は少なくとも「身体」ではない。
突然、無意識の片隅に追いやった問題が、「私」の前に立ちはだかる。
おそらく、宇宙論にまで足を踏み入れなければならなあだろう。

でも、五感で生きている分には、それは必要がない。
五感から生まれ、五感で苦しみ、五感で楽しみ、五感が消失して、死を迎える。
ただそれだけがあなただ。
五感だけで生きていればそれはそれで幸せという概念を味わい、そして老いていき、「死」に魂を食べられる。
この本は偶然やってきたのではないと思う。「私」に与えるられたのだ。

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