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出前サービスとロボット声


このnote内で何度も言うけど

本当にうちの旦那はやさしい。


普段生理痛のないわたしが、この日はめずらしくイテテな日で、夜までごはんもつくれずにくたばってたら

「珍しいね!いつもはそんな生理痛ないのに。」と、理解してくれる。本当のところはわからないけど、理解しようとしてくれてるのが本当にありがたい。

「今日は出前にしてもいいー?」というと、彼は心なしか嬉しそうな顔で「いいね!」と言っていた。

「今からニジマス焼いて、卵とレタスとトマトを炒めようかと思ってけど、そんなにそそらないでしょ?」と聞くと、「うん!」彼は正直だ。


初めて『出前館』というウーバーイーツ的なものを利用してみた。

近くの台湾中華のお店で、スマフォで注文完了して40分後にお届けします。とメールがきた。便利な世の中だ。


しかし、注文して1時間以上経ち、予定時間15分を超えてもこない。


こんなことでイライラしていたら人間の器が小さいよな…と思いながらも、少し不安。さすがに30分を超えたので、お店に確認の電話をすると、もしもしもなく、無言。こわい。

「も…もしもし?」


というと、現地の方らしい人がゴニョゴニョ話している。きっと言葉が通じないんだ、と悟った。
けど一応、「出前館で注文した◯◯ですが、もう出発されてますか?」と聞くと、またゴニョゴニョ聞こえて、「はい?」と聞き返すと

「すみません。あなたの言っていることがわかりません。」

とGoogle翻訳のロボット声が。


思わず、「こわっ!」とつぶやいて、電話を無意識に切ってしまった。

こ、こわい!!!肉声じゃない声がいきなり聞こえるってこんなにこわい??!!!

もしかして、注文できてないかもね、と夫婦で心配になり、向かいのチェーン店にでも行くか。。と重い腰をあげた瞬間、


ピンポーーン。


ドアを開けると片言の外国人女性が息を切らして立っていた。道に迷ってしまって…と。外はまだ、大雨。

私は通じたかわからないけれど

「さっきお父さんに確認の電話をいれたけど、伝わらなくて切ってしまったんです、よろしくお伝えください。雨の中ありがとうございます。」と、お金を渡した。


彼女は「ありがとうございます。おまけ、いれておきました。」と申し訳なさそうに笑って、帰っていった。


インターネットで注文しても、届けるのは人間。ロボット声の向こう側には感情のある人がいる。それは忘れちゃダメだなぁ。

でも、こわい…と思った私の感情もなかったことにはできない事実だ。


こぼれて器がベタベタになった台湾中華を、テレビを観ながら食べた。


テレビの中では偶然、台湾ロケをしていた。テレビの向こう側にいる台湾の方たちは活き活きしていた。
今晩のごはんを作ってくれた、異国で商売している彼らは、ふるさとに帰ったら彼らと同じような顔をするのかなぁ。


なかなかできた人間にはなれないけど、今日も平和な1日だった。彼らがいやな思いをしてなきゃいいけど。


味は、フツーだった。

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