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イナダミホとわたし

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イナダミホ「オルゴール」を最愛の君に聴かせたい

イナダミホ「オルゴール」を最愛の君に聴かせたい

イナダミホが、22歳のときに作った「オルゴール」という曲がある。「君」を愛する気持ちを、オルゴールのように何度も繰り返し歌う、という曲だ。とにかく、歌詞が美しい。

「いいこと」同様に、独身なら絶対に憧れてしまう歌だ。もう、結婚記念日や11月22日(いい夫婦の日)には、愛する人に歌って聴かせたいと、独身のうちから考えてしまうくらい、素敵な曲なのだ。

これからずっと先もいれるといいね
あっという間

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イナダミホ「傘はいらない」で友情って最高! と思う

イナダミホ「傘はいらない」で友情って最高! と思う

今回は、イナダミホのミニアルバム『ポップネス』から「傘はいらない」という曲を紹介したい。

この曲は、何か嫌なことがあった友人が、大雨の日、おそらく夜中に訪ねてきて、その友人を励ます歌だ。化粧が落ちるまでいっぱい泣いて、食べて、話をして、そして嵐のなかに踊り出て、びしょ濡れになる……という歌詞だ。

生まれ変わって明日を生きるのさ
びしょ濡れ傘はいらない
(イナダミホ「傘はいらない」『ポップネス』

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イナダミホ「トーキョー」は大人への応援歌

イナダミホ「トーキョー」は大人への応援歌

何年か前、京王井の頭線からJR山手線渋谷駅へ向かう通勤ラッシュの人並みを見て、ぎょっとした。視界に映る人々の後ろ姿が、一様に黒いのだ。ほとんどのひとが黒いコートを着込んでいて、まるで葬列のようだと思った。見るだに息苦しくなる、そんな光景だった。

当時、わたしは幸いなことに、電車に詰め込まれて10分ほど我慢すれば、仕事場にたどり着くことができた。でも、前を歩いていた重々しい黒いコートの人々は、もっ

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イナダミホ「テレビスタ」とチヤホヤされたい呪い

イナダミホ「テレビスタ」とチヤホヤされたい呪い

”チヤホヤされたい願望”というのは、誰しも持つものだと思う。持っていないと言うなら、あなたには、すでにチヤホヤされた経験があるのだ。

声優になりたい、ラノベ小説家になりたい、アイドルになりたい、インフルエンサーになりたい……そういうひとは、おそらくわたしを含めて、たくさんいる。

けれど、本当に声の演技を極めたり、作劇法や構造を研究して物語を書いたり、歌やダンスを習ってオーディションを受けたり、

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イナダミホ「いいこと」に憧れて

イナダミホ「いいこと」に憧れて

「当たり前」という しあわせ を、言葉にするのは難しい。

イナダミホの『ポップネス』というミニ・アルバムに「いいこと」という歌が収録されている。

人は弱いものです
だから君に寄り添っているんだよ
自慢したいけど仕方がわからない
当たり前のことが嬉しいから
(イナダミホ「いいこと」『ポップネス』収録)

誰かと寄り添って生きる……それはとてもしあわせなことで、自慢したいくらいなのに、家族と暮らし

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イナダミホとわたし

イナダミホとわたし

「もう振り返らないよ 時間も止めない すべてを受け止められる 私になる」(junior size『私になる』)

同い年のシンガー・ソングライター、junior sizeのデビューシングル『私になる』の歌い出しだ。これをはじめて聴いたのは、浪人生の頃だった。

自分が頭のいい人間ではないということを自覚した失望感や、友人たちから置いていかれているという焦り、選んだ高校を間違えたという後悔や、これか

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