「直感旅行」のススメ。

ある日見た夢で「二院の寺」というメッセージを受け取りました。

夜中にメモって、また寝てしまったからどんな夢だったかはもう覚えていないのだけれど、そのキーワードだけ鮮明に覚えていて。

もちろん起きてからググるんだけど、「二院寺」なんてお寺は存在しないし、意味がわからないからほっといてたんですよね。

でも、それは5月に訪れた京都で。その言葉が「東寺」を現すことに、うすうす気づくことになります。

道を教えてあげたおばさんに、写真祭のチケットを貰う。

京都を歩くときは、基本的になにも決めません。

昨年は4,5回も京都を訪れ、ほとんど行きたい神社仏閣には行けていたので、ゆかりのある(というか、好きな)神社を何個かピックアップして、あとはグーグルマップとにらめっこしながら、直感で行き先を決めています。

5月に京都に行った時、おばさんに道を聞かれました。

どうやらその日は京都のいたるところで、写真に関するアートイベントが開催されていたようで、意外とアートには疎い私は知らずにいたんですが、そのおばさんが目指していた会場と、私が向かっていた晴明神社がとても近くだったので、おしゃべりしながらしばし一緒に歩くことになりました。

で、そのおばさんが帰り際に、そのイベントのチケットをくれたんです。

私は翌日のお昼ごろの新幹線で帰る予定で、そのイベントは10時からしか入れないし、映像を観るので1時間は必要。

さらに、人と会う約束もしていた私は、最後まで悩みました。

が、滞在したホテルのロビーの飾られていた、東寺の宝物殿開放のポスターの「千手観音像」に私はすっかり魅せられてしまい、悩みに悩んだ結果、東寺に行くことに決めました。

ここで大切なことは、「お得」「タダ」に引っ張られてイベントに行っていたら、今回のいろんな気付きはなかったのです。

昔の私なら確実に「タダ」で見れて、そして「おしゃれっぽい」そっちに行ってた気がするんですが、今回はどうしてもその千手観音像に会いに行きたかった。

その自分の欲求を尊重し、私は東寺に向かいました。

五重塔っていつも開いてると思ってた

東寺には毎回行っているわけではなく、今までに訪れたのは3回ほどだと思います。

でも、行くといつも五重塔があいてて、そこには私の守り本尊でもある「阿弥陀如来様」がいらっしゃるので、ご挨拶するのが定番となっていましたが、どうやら年に2回の短期間しか開かないらしいですね。というのを今回知って、呼ばれていることを感じました。

東寺は五重塔よりも入って右手の、仏様がたくさん鎮座されているところがとても好きで、いつも長居してしまいます。

が、今回の目的は千手観音像。

宝物殿に向かうのですが、「東寺」に対して宝物が祀られている場所は「西院」と呼ぶことを私は今回初めて知って、前述の夢に出てきた言葉がよみがえるのです。

つまり「二院の寺」とは、東・西の二院を構える東寺のことだったのだ、と確信したんですね。

西院には、念願の千手観音像が鎮座されていて、もうなんだか本当に変な人だと思うんですが、ちょっと見えた瞬間に笑顔こぼれる私(変)さらに、もうひとつ大好きなお寺のひとつである「三十三間堂」でいつも買うか悩んでいた(!)曼荼羅までが飾られていて。

そんな仏像を見てニマニマしているおかしな女(私)に、警備員のおじいさんが話しかけてくる。そして、千手観音像の説明をしてくれたので、ついでに曼荼羅についても伺うことに。

東寺にある両界曼荼羅には2種類あって、「揺るぎないもの」をあらわす左側の曼荼羅と、大日如来を中心に「大いなる宇宙」をあらわす右側の曼荼羅がセットになっている。

とくに私が惹かれたのは「大いなる宇宙」のほうで、曼荼羅の中心からだんだん波動が下がって普通の市民に近づいていくのだけれども(あくまで私の解釈ですが)、そのいちばんはしっこのほうの人は、曼荼羅上でも明らかになんかちょっと悪そうだったり、着衣がきちんとしてなかったりというふうに描かれているんですね。

でも、そのいちばんはしっこのほうの人(=つまり私たちと考えていいと思う)までが曼荼羅に描かれているということはどういうことか。

その警備員のおじいさんいわく、どんな人でも宇宙の一部で、大日如来さまはそのはしっこの方の人までお救いになるよ、ということがこの曼荼羅では描かれているらしいです。

なんて愛なんだよ。と感動する私。

最後に、いま工事中だから仮殿に鎮座されている弘法大師様にご挨拶して、東寺をあとにしました。さらっと書いたけど、この弘法大師様も相当パワーあるよね・・・ちょっとゾッとするぐらいでしたが、呼んで下すったことに感謝申し上げました。

直感で進む旅、オススメ

余談ですが、先日、お金のセミナーにお仕事で参加させていただきました。

講師の方がおっしゃっていたのが「元を取る」って思わない、言わないこと。

何個か、お金のNGワードがあるのですが、その中でいちばん、言わずとも思ってしまいがちなのがこの「元を取る」でした。

こと旅に出ると、時間が「もったいない」とか「来たときしかできない」とか考えがちなのですが、私は敢えて時間と予算が許す限り長く滞在し、なるべく「せっかく来たんだから」よりも「今日はこうしたい!」を大切にするような過ごし方を心がけています。

ひとり旅でしか実現できないかもしれませんが(笑)ぜひ試してみてくださいね!そして東寺に行ったらお土産屋さんで是非、曼荼羅の下敷きをゲットされることをオススメします。

では!

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