混沌の中に秩序を見いだすこと

混沌の中に秩序を見出すこと。
ランダムに見えるものごとの中に、ある一定の法則を見つけること。
自分の経験と他人の経験とに共通な何かを見つけて、一般化すること。
一方で、抽象的な文章を現実に落とし込んでみることで、その抽象性の妥当性を確かめること。

今日、友達以上恋人未満の気の合う友達と話していて、ふとした瞬間に、私が何をしたいのかが”見えた”瞬間があったのだった。それは上のようなこと。私は、このような仕方で世界を”理解”ないしは”解釈”していて、私にとってそれは欠かせないことなのだと、”悟った”。そしてその上で、私が新しい秩序を見つける側になれたら、私は嬉しいのではないかと思った。

私は昔から、理論というものが好きだった。特に数学をはじめとする科学は全てが理論だっていて、例外がないところを美しいと感じていた。

一方で、人間というのは、複雑すぎる。実際の世の中には、人間が操れるパラメーターが多すぎるのだ。とはいえ、それは幻想なのかもしれない可能性はあるけれど。

人間の複雑さには、時に参ってしまう。しかし、その複雑さがなければ存在しなかった美しさは多数存在していて、それは時に奇跡のようで、時に必然のようである。

今の世の中、ある程度のデータと、有能なAIがあれば、その人のアルゴリズム=理論が作れるだろう。NetflixやSpotifyは私に次に見るべき・聞くべきものを勧めてくれる。このような調子で、どんどんと選択する機会を減らしてくれるだろう。そして、それはそれで私のように選択が嫌いな私にはありがたいことだ。選択することは、私にとってなんともストレスの多いイベントなのである。迷いを持たずに生きていきたいと思うのは、自分の人生に対して無責任すぎるだろうか?それとも、自分の人生なのに責任について話す私の考え方が、変わっているのであろうか?

とりあえず、私の好きなことは、「一見無関係であるようなものが、実は関係していて、その間に法則が隠れているということ」を見てとったときなのだと、今日確信した。それが私が簡単には飽きないであろうこと。なんたって、世界にはOO理論なるものが山ほどあって、それを全て学び切るなんて不可能なことなのだから。でも、新しいものを新しいものである、といえるようになるためには、今までのものを知っていなければならないし、ああ!なんて世界は広いんだろう!出来るだけ遠くに行きたいと思うばかり。

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