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シュ〜カツと、たまひよアプリについて

牧村朝子さんのtwitterを見ていて、ククク交流会 なるものが開かれることを知った。クノイチ・クィア・クリエイターズ、略してククク。「自立したかっこいい女でありたい人が出会い手を取り合うための交流会」だそう。コンセプトが超かっこいい。ちょうど次回開催の4/20(土)は休日に設定しているので、足を運んでみたいと思っている!(どうでもいいが、新宿まで行くのめちゃくちゃ久しぶりだ、いちおう都内在住なのに……)

また、今回のククク交流会は #社会人ってなんなん ? ということがトークテーマらしく、noteや各種SNSでこのテーマについて投稿すると、よいことがあるそうだ(詳しくは詳細・あるいはその詳細にリンクされている応募フォームを見てほしい)。わたしもこの社会に生きる社会人であるともいえるので、現時点で思い出したことを書いてみようと思う。

「社会人」という言葉をこれまでの人生で最もよく使ったのは、おそらくシュ〜カツの時じゃないかと思う。大学3〜4年生の時だ。
当時のわたしは大学での勉強のしすぎ、あるいはテキーラとワインの飲みすぎでかなりバチクソにキレていて、たまひよのアプリ(妊娠中の方やその家族が主に使う設計のもので、お腹の中にいる赤ちゃんが今何週だとこのくらいの大きさだよ〜などという情報を毎日教えてくれる)を使用し、赤ちゃんの生まれる予定日をゼミ論の提出日に設定して、「わたしは論文を産む」などと言い回っていた。

そんなわけだから(?)、いわゆる大学生の新卒採用のための就職活動には全く馴染めず、やる気も全く出ず、彼らのやっている就職活動を「シュ〜カツ」と呼びバカにしていた。わたしが通っていたのは都内の端っこの方にあるしがない女子大学で、かなり牧歌的な雰囲気であったので、学内はたまひよアプリでもなんとかやっていけたのだが、参加していたインカレ学術団体は「シュ〜カツ」の雰囲気でミチミチ、満ち溢れていた。彼らは学術もそっちのけでES添削だの、OB訪問だの、SPIだの、四季報だの、そんな話ばかり毎日していたし、「社会人になりたい!!」という一心で黒スーツに身を包み、毎日毎日いろんな予約を入れていた。彼らはすごい。彼らはシュ〜カツのおかげで凄まじい大企業にバンバン通っていった。赤い銀行、緑の銀行、新聞記者、放送局、広告代理店……。一方、斜に構えまくりのわたしは、たまひよアプリを毎日見つつ、「はぁ? この社会に生きている、巻き込まれているっていう時点で既に社会人なんだよ、なめんじゃねぇ」とか言っていた。

で、数年経ち、やっぱり思うのは、「はぁ? この社会に生きている、巻き込まれているっていう時点で既に社会人なんだよ、なめんじゃねぇ」ということだ。わたしたちはポケモンじゃない。"学生ポケモン"から、"社会人ポケモン"に進化するわけじゃない(そう信じている人はたくさんいる)。わたしたちにもし戸籍がなくても、性別がなくても、学校に通っていなくても、コインロッカーで産まれても、仕事をしていなくても、パートナーと法律婚ができなくても、フリーターでも、常識がなくても、家がなくても、既に"社会人"である。なぜなら人間は生まれながらにして社会的な動物だからだ。自分がビンボーな家に生まれたり、あるいは日能研で死ぬほどやらされたり、非モテ童貞で落ち込んだり、不自由なく育ったりするのは、自分たちが"社会"に生きている"社会人"だからだ。シュ〜カツをしていた彼ら学生ポケモンは、無事社会人ポケモンになったつもりだろうけれども、その足元に様々な人間を蹴り飛ばして掃き捨てている。蹴り飛ばされて掃き捨てられた彼らもまた社会人であるという、当たり前のことを忘れている。

……と、ここまでまとまりのない文章を散らかしたわけだが、#ククク交流会 はそんな風に人をいきなり属性で切ったりはしないのである。主催は牧村朝子さんだし(安定の安心感!)! 異業種交流会ということだそうだが、「・学生、兼業、休職中の方などもいらっしゃいます。就業状態問いません」とあるので、社会人ポケモンだけではなく、様々な社会人と交流ができるようないい会になるのではないでしょうか。わたしはめちゃくちゃ人見知りなので、たまひよアプリをいじっているかもしれないが(さすがに今は産む論文もないし、妊娠している人体を持っているわけでもないので、可能性は低いが)、たまの土曜休みだし、ぜひ楽しみたい!と思っている。せっかくだから読書友達などを募集してみようかな!? よろしくお願いします!

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