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はじめてピッチから試合をみた日[番外編5]

夢のような時間を過ごした試合が一つだけあるので共有したい。

2005年7月30日(vsマンチェスターユナイテッド)

当時のスポンサー様であったボーダフォン主催の企画で、「ピッチ観戦ツアー」が10組20名に当たるというので応募したところ見事当選した。

その内容が凄かった。
・ホテル、スタジアム間の送迎
・ピッチレベルでの観戦
・アフターマッチパーティ
・ロイヤルパインズホテル浦和宿泊
・浦和レッズ応援グッズのプレゼント

まるで今流行りの海外チーム集金ツアーで売っている、云百万円もするパッケージみたいだ。

普段ゴール裏にいる人間でも、この日だけは楽しもうと決めた。まぁ親善試合でもあるし気は楽だ。

集合場所は浦和のロイヤルパインズホテル。受付を済ませ部屋に荷物を置く。
浦和に住んでいる人間がここに泊まるなんていうことは一生無いと思っていたので不思議な感覚だ。

因みにこの2日間行動を共にするのは彼女!ではなく、いつもゴール裏で一緒に観戦している男友達だ(笑)

スタジアムへの出発時間が近づきロビーへと下りる。
ここで、このツアー1つ目のサプライズが!
スタジアムまでの送迎がついているのは分かっていたので、タクシーないし乗合のマイクロバスみたいなものが待っているとばかり思っていた。
ホテル入り口のガラス扉を出て参加者の時が一瞬止まる。
そこで待っていたのはなんとチームバスだ!
ちょうどその年にチームバスがリニューアルし2代目になったこともあり、そこには昨年まで使っていた初代のチームバス(レディアが車体に描かれた白いバス)が停められていた。
ロイヤルパインズホテルから埼スタまでこのバスで移動。まだ試合が始まっていないのにテンション爆上げだ。

ゆったり3列シートの座席に座り、バスがホテルを出発する。
選手たちもこんな感じでスタジアムに向かうんだな。変なアドレナリンが出てくるのを感じた。
信号で停まる度に歩行者の人たちから手を振られる。バスのガラスにはフィルムが貼ってあるからきっと選手が乗ってると思っているんだね。なんか勘違いさせてしまって申し訳ない気持ちになる。でも手を振られて悪い気はしないので反射的に振り返してしまう(笑)
手を振られる経験というのは選手で無い限り無理なことだから凄い経験だ。
夢のような時間はあっという間でスタジアムが見えてくる。チームバスから見える埼スタ、これもまたいつもと違って見える。
バスは選手たちと同じ入口へ、とはいかなかったがメインスタンド正面の階段下にベタ付けされた。

ここで2つ目のサプライズ。
ピッチ観戦なのでそのままピッチに降りるものだと思っていたら、通されたのはまさかのビューボックスルーム。試合直前までここで軽食と飲み物がいただけるそうだ。
正直起きてる現実を受け止めることで精一杯で、せっかくの食事もあまり入っていかない。

併せて試合の観戦ルールの説明を受ける。

前半はピッチのコーナーフラッグ付近に設けられた特設の席で観戦、後半はここビューボックスに戻って飲食をしながらの観戦になるそうだ。

3つ目のサプライズで特別ゲストが紹介された。
ボーダフォンはサプライズが大好きなんだと今更に気付く。
サッカー解説者の中西哲生氏だ。現役時代は名古屋、川崎で活躍。引退後のこの時期は解説で人気を博していた。
試合中、生解説を聞けるというのだ。楽しみがまた一つ増えた。

試合開始の時間も近づきいよいよピッチに降りる。
20名が北側、南側半々に割り振られる。自分たちが割り振られたのは北側だ!

北ゴール裏前で記念撮影


斜め横を見上げるとゴール裏の浦和サポが陣取っている。選手たちからはいつもこんな風に見えているんだ。テレビカメラを通して見るそれとはまた違う。

試合開始。

前半、マンチェスターがこちらへと攻める。すぐ手の届きそうな位置で選手たちが試合を繰り広げる。
思わずミーハー目線になってしまう(笑)
中西さんの生解説はと言うと、実際は解説より世間話やベンゲルとの裏話などでかなり盛り上がった。当選者の中にはサッカーを殆ど見たことが無い人も意外と多く、解説より試合に夢中で、中西さんはサッカー話が出来る自分たちと多くの時間を割いてくれた。いろんなことを気さくに話してくれて一瞬でファンになってしまった。

後にも先にも埼スタの浦和戦で、ピッチに客を入れて試合をしたのはこの1試合だけではないだろうか。
貴重な前半45分があっという間に過ぎた。

ハーフタイム、急ぎ足でビューボックスへと戻る。
ビューボックスもこの時が初体験だったので、後半ここから試合を観られることも嬉しかった。

そして後半のお楽しみがもう一つ。
後にどちらも伝説となるポンテとマリッチ両選手の御披露目。
ロビーに関しては、レバークーゼンでバリバリにやってる選手が来たってだけで特に期待値が半端なかった。
ただ、親善試合でいきなり良さを見せるというよりこの日は慣らし運転。

試合はさすがのルーニー2得点でマンチェスターの勝利。

まだお楽しみは終わらない。

ホテルへチームバスで帰るぞ!
完全に気分は選手になりきっていた(笑)

バスは降りたところと同じ場所に停まっていた。
試合終わりなのでサポーターたちの注目の的だ。
2度目となると慣れたもので、すんなりとバスへ乗り込む。
試合が終わっても気分は高まったままだ。

バスは我が家の裏も通った。いつもなら曲がるところを曲がらずに今日はホテルへと戻る。

チームバス乗車という貴重な体験が終わってしまう。こんな経験は間違いなく今後無いだろう。

ホテルに着くなり間髪入れずアフターマッチパーティーだ。

目の前で起きていることに夢中で、参加者の方々との交流が疎かになっていたのでこのパーティーは助かった。
強い気持ちをもって応募をした自分が恥ずかしくなるほど、他の皆さんは無欲での当選がほとんどだった。
あのときが初観戦だった人は今も浦和を観てくれているのだろうか?
パーティーでは食事と賞品があたる抽選会が行われた。
試合が終わって張りつめていたものも落ち着き、食事も普通に美味しくいただけた。
最後を締めくくる抽選会。
ここでもある意味引きの強さを見せる。
全員何かしらが貰える形で、下のランクの賞品から抽選をし順番に名前が呼ばれる。ようは最後まで名前が呼ばれなければ一番イイ賞品が貰えるってことだ。

まずは1発目!

!!

いきなり名前を呼ばれた。思わず今日一番の大爆笑だ。
持ってるといえば持ってた!

友達も早い段階で名前が呼ばれ、ある意味平和に終わった。

イベントとしてはここで全て終了。
明日は各自朝食をとり、チェックアウトをして流れ解散。

男2人の部屋の話は割愛。
ちゃんとツインの部屋で良かった良かった。

この経験の価値はプライスレスだ。
また次の日からは現実の世界へと戻される。

本編も是非よろしくお願いいたします!
↓↓↓

8/2天皇杯ラウンド16(vs名古屋)の試合後、一部サポーター(正直サポーターとは言いたくない)がピッチへ乱入した件について。
クラブの激甘処分には嫌気がさしました。間違いなくまた同じことを繰り返すことでしょう。
とても半端な「9試合」入場禁止処分というのは、ACL初戦に仲良く観戦出来るようにという配慮です。
ルールを守って観戦しているサポーターがそんな処分に納得出来ますか?
さらにスタジアムから多くの人が遠ざかるでしょう。一般サポよりもそちらを守る決断をしたのですから、浦和レッズというクラブは安心安全なスタジアムの環境づくりをする気はないようです。
情けない。

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#サッカー

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