見出し画像

「キャリア」は自分中心、「仕事」は他人中心。

こんにちは!
本日も備忘的に。

最近、よく聞くのは「自分らしいキャリア」「自分らしく仕事しよう」というような言葉です。それは、それで素晴らしいと私も感じます。自分の得意や長所を活かして、仕事をしていくというのは非常に重要なことだと思います。

一方、大事な観点は「自分中心」でいる限り、人間の成長はない、というのもまた事実です。人や事業は「他人」や「市場(マーケット)」と接し、その変化に適応していくことで成長します。この観点がないままに「自分中心」でいることは非常に危険ですし、間違いなく時代に取り残されていきます。

結論ですが、キャリアは「自分中心」、仕事は「他人中心」というのが、割と正しい切り分けのような気がします。「キャリアも仕事も自分中心」と考えると、非常に危険です。危険なのは、自分中心(ありのままの自分で)的なメッセージが誰にとっても居心地がよく、耳あたりがよいからです。自分らしく、みたいなメッセージを聞いて、みんな癒されちゃうのです。それはそれで良いことですが、一方で仕事である以上「他人中心」でいなければいけない部分もあります。他者のニーズを充足する能力やスキルがないと、お金を稼ぐことができないからです。

私は実際仕事をするなかで、実力不足の人が「自分中心」で居続けることの悲惨さに直面します。この人は「他人中心」で仕事のスキルを磨く前に、自分中心という「守り」に入ってしまったんだな、と感じます(ある意味の『ネバーランド状態』)。もちろん、そうなると他人からのフィードバックは期待できません。残酷ですが、一生そのまま生きていくことになります。もちろん、大して仕事はきません。なぜなら、その人は「成長」「変化」しないからです。そのような部分は、外から見ると簡単に見抜かれてしまいます。

さて、上記は「大人」の話になりますが、「子ども」にも通じる話です。教育の世界でも「自分らしく」「自分のままで」「あるがままで」という考え方は重要ですし、今後、そのウェイトも重くなっていきます。一方で、上記のような「大人世界の現実」もあることも考えていかなければいけないと思います。残念ながら、すべての子どもがギフテッドで、成長や変化をしないままに「社会と対峙していける能力」を生まれながらにして持っているわけではないのです。

本日はこのへんで!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?