そもそも、なぜ感想文が書けないのか?【第1回 原因編】

マンガのクチコミサービス『マンバ』のスタッフが、マンガの感想を書くコツについて語ります。第1回は原因編です。(全3回)

以前、漫画クチコミサービスのスタッフがおすすめする「0を1にする」感想文の書き方という記事を書いたのですが、大事なことについて考えるのを忘れていました。

「そもそもどうして感想文が書けないのか?」ということです。

自分自身、感想が書けなくて悩むことがあるのですが、結局のところ書けない理由ってこの2つじゃないでしょうか。

A「その作品を読んでも何も感じなかったのでそもそも書くことがない」
B「感情がデカすぎて自分の気持ちを上手く文章で表現できない」

どちらのタイプでも、感想を書くときは以下の【マンガを読むときの着眼点】の中から注目するポイントをいくつか選んでやると書きやすくなります。

それぞれのタイプについてコツをまとめましたのでご覧ください。

マンガを読むときの着眼点

▼設定
・場所と時代(社会システム・文化・宗教など)
・能力(魔法・超能力・霊感など)

▼演出
・ストーリー(展開・話の構成・伏線)
・魅せる絵(決めゴマ・見開き・メクリ)

▼キャラクター・性格・見た目・他のキャラとの関係性

▼絵
・絵柄・構図・コマ割り

▼その他
・シーン
・セリフ


Aタイプ】「そもそも書くことがない」向けのコツ

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⭐心で感じるもの(感想)がないなら頭で考えて何か書こう

「自分の気持ちを書かなかったらそれって感想文じゃないじゃん」というツッコミを入れた方もいると思います。

Exactly(そのとおりでございます)

でも「感想がないのが私の感想」なわけですから仕方ありません。頭で考えたことを書き連ねていくうちに、自分自身の気持ちが見えてくることもあります。ぜひお試しください。

日常生活においても、自分の全く興味のないもの(心を動かされないもの)について感想を述べなくてはならないことってありますよね。

そういう場合、微塵も思っていないことを社交辞令として言うか「急いで考えて何かひとこと言う」はずです。

興味がなくて「可愛い」と思えない赤ん坊
→「奥様に似てますね」「髪の毛がフサフサですね」

興味がなくて「美味しそう」と思えない料理

→「量が多くて食べごたえありそうですね」「盛り付けがお洒落ですね」

興味がなくて「すごい」と思えない電車
→「……普通の電車に見えますけど、何がすごいんですか?」

日常生活では「見た目」(顔・髪の毛・量・盛り付け)に着目することが多いかもしれません。

「マンガとか読んでも特に感想とかないし…」というAタイプの人はまず読む段階から、先程の【マンガを読むときの着眼点】を意識して読んでみましょう。

「読んでみたけど特に面白くもつまらなくもなかった」という正直な感想に加えて、それぞれの項目がどうだったか書きましょう。

そうして書いているうちに、比較的「好き・嫌い・いい・悪い・面白い・つまらない・意外・すごい・かっこいい・かわいい・驚いた etc…」と感じる部分が見つかれば儲けものです。ぜひそれについても書いてください。

【Bタイプ】「感情がデカすぎて書けない」向けのコツ

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特にどこが「いい」のか自分の気持ちを分解して小さくしてから書こう

感性が豊か! あとはアウトプットするだけですね。

おそらく読後は「いい」とか「面白い」とか馬鹿デカい感情でいっぱいで他に言葉が出てこないはず。

それはその作品にいいところがいっぱいありすぎて、しかもそれが複雑に絡み合っているから、すぐに言葉にできず「いい」としか言えないのではないでしょうか。

そういう場合、「いい」とか「面白い」とか、自分の気持ちが作品のどの部分に反応したのか、【マンガを読むときの着眼点】を眺めて自分の気持ちを分解してみましょう。

自分のデカすぎる感情を一度に全部伝えようと欲張らず、ポイントをどれか1〜2つに絞れば書けるはずです。


第2回は「短い感想を書く練習」です。【マンガを読むときの着眼点】をどんなふうに使って書けばいいのか紹介します。


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