ときどき日記〜負けるが勝ち〜

1年ほど前、あるミュージカルを見て考えたメモ。
不思議なもので、何かをしなければと考えるより、何も考えずに、その時にやりたいことをやっていた方が、実際には物事はうまくいっていた。真面目に何かをうまくやろうと考えたとたん、何もかもが、うまくいっていない気がしだして、不安になり、何もしていない時より、状況が悪くなっていると思い、どんよりすることが多い。時々、私に、何々をしなければならない、と言ってくる人の話は参考にはするが、従う必要はない。それが、単なる不幸の連鎖に過ぎないのだから。過去とは痛いものだ。道は2つしかない。逃げるか、学ぶかだ。とラフィキはシンバに言った。
そうだ、そうなんだ!とシンバは叫び、故郷に帰ったが、そうなんだと叫ぶことが、学ぶ(=対決する)だとは限らない、逃げても良いのだから。ナラはシンバは、過去と対決するために故郷に帰ったと言ったが、シンバはつまらないと感じる現状から、逃げだしたかっただけなのかもしれない、と私は思う。
しかし、故郷に逃げ帰ることも対決することを意味しているのだから、ライオンキングはどこまでも深い。
真面目な人は、真面目だから、他の人にちゃんとやれ(嫌なこともやれ)と言ってくるのだと思っていたが、真面目な人は、他の人が楽している(逃げる)と、逃げずにいた自分が損したようになりたくなくて、他の人にも逃げるな、と言うだけなのだろう。逃げずに戦えるだけの力があれば良いが、そうでなければむしろ逃げた方が良い。逃げるが勝ち、負けるが勝ち、ということもある。







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