デレマスSS【黒埼ちとせと天使の笑顔】
※人外設定あり ご了承ください。
ーーー目を開けたとき、私たちは業火の海の中にいた。
「……ちゃん。…ちとせお姉ちゃん」
朝日が差し込んだような声が聞こえた。私に触れ、私を慕い、私に輝きを与え、そして、私の真実に気づいてしまった黒髪の少女の声が。
私はその少女を炎から守るために抱え込むような形で倒れていた。声が聞こえたことで、少女の命を守れていた事実を認識し、安堵した。
でも、そう言ってはいられない。周りは業火に包まれ、城は崩落が始まっている。このままここにいれば、私も少