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「 L 」によせて

3/15 manent初めての自主企画を開催する。

場所は大塚Hearts+。Heartsに初めて出たのは去年の8月、Tokyo Music Riseというコンテストに応募した時の予選会場がここだった。広くてステージが高く、地元のライブハウスと少し似ていた。予選の後、Heartsの田中さんに「サーキットイベントに興味ある?」と聞かれ、「あります!」と即答した。それまでmanentはサーキットイベントに出たことがなかったから誘っていただいてすごく嬉しかった。

1ヶ月後、Hearts+とHearts next(nextは+の隣にある)を使った「ONYOKU」というイベントに出演することになった。ここでの体験が衝撃的で、企画をするならここだと決めていた。

内容を話すとかなり長くなってしまうので端的に言うと、僕はとにかく音を浴びていた。思考する暇がないほど圧倒された。それは今まで行ってきたブッキングライブでは味わえない陶酔感で、長時間、かなりの音量で音楽を聴いていたはずなのに、不思議と精神が疲れることはなかった。「大塚に、こんなに音のいいライブハウスがあったのか!」と驚きながらただただ音の波に流される時間は、後にも先にもまだあの時だけだ。
そういうわけで、企画は大塚Hearts+で絶対にやりたいと思っていた。初めての企画をここでやることができて本当に嬉しい。

そして、そんなHearts+での企画に出てくれるバンドは、僕たちが単純に、そして本当に見たいバンドを選んだ。
・chaton on the note 
彼らは僕らと同じ去年のRO JACK 7月の入賞アーティストで、最初はなんとなく線が細いイメージだったけれど、会うたびに強く、太くなっているような気がする。歌や詩の繊細さは残したままで、どんどんそれに説得力が増しているように感じるのは、演奏力が増したからだけじゃないはず。底知れなくて、この人たちの先が見たいと一番感じています。企画のトップバッター、間違いなく信頼してる。
・kasa.
実はkasa.のライブを見たことがあるのはメンバーの中で僕だけなのだ。kasa.との出会いは去年の8月、渋谷CRAWL。バンド単体で言えば、一番衝撃を受けた。その時見たライブは音源から受ける印象とは真逆のもので、何か直接心に訴えかけられているような、別次元のエモーショナルなものを感じた。今まで対バンした中で、好きなバンドや良いと思ったバンドはたくさんいるけれど、この日味わった感情を超えるバンドにはまだ出会ったことがない。良いとか悪いとか、そんなものを超越して固唾を飲んで見ていた。生で見ればきっと、それが分かるはず。
・向こう側
バンド名の時点で、すでに良い。もう2回も対バンしているけれど、彼らの言う「向こう側」とは一体何を指すのかまだ僕には分からない。でも彼らのライブを見て、それがあるということは分かる。そしてそれが、僕たちにとってすごく大事なことであると同時に、失われつつあるということも。受け入れる準備をしてないと、やられてしまいそうになる。ドキドキしながらライブを見る。痛い場所が脈打つ。真剣に見ることをお勧めする。

以上、我々manentの自主企画「 L 」を彩ってくれるバンドたちの紹介でした。

僕自身、すごく楽しみにこの日を待ちわびました。この感情を共有できたら本当に嬉しい。もしかしたら出会うはずのなかった人たち、出会うべくして出会った人たち、ライブ会場で、生の演奏でしか得られないものが必ずあると思ってます。そして、2度と同じ日はやってこない。後悔だけはしないように、そしてさせないように、そんな日にします。


3/15 Fri
manent 自主企画

「 L 」

at 大塚Hearts+

向こう側
Chaton on the Note
kasa.
manent

food:宮田食堂

open/start 18:00/18:30
ticket ¥1200 +2D(¥1200)




















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