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おかえり、冨樫先生

冨樫先生のTwitterにて、『HUNTER✕HUNTER』原稿の進捗報告が話題となり、ついに「週刊少年ジャンプ」2022年47号にて連載が再開しましたね!
(本当にここまで長かったですね…)

その気持ちを更に盛り上げてくれるように、「冨樫義博展-PUZZLE-」が開催中!
ついに行って来たので、感動を共有させてください!!

プロローグ:冨樫作品と出会う

時を遡ること約10年・・・
私は姉の本棚で、冨樫作品と出会いました。

本棚には、ドラゴンボール・セーラームーン・幽遊白書が並んでいて、
中でも1番年季の入っていた『幽☆遊☆白書』には、なんとなく惹かれるものがありました。
ずっと眺めていると、姉がぼそっと呟きます。

「私と同じ名前のキャラクターが出てくるんだよね」

「へぇ」

そう言いながら、幽助から目を離せない。
ページをめくると、もうトリコになっていました。

そこから私は他の作品に興味を持つようになります。
更に、クラスメイトが「今週はどうだった」と話す内容が気になって仕方がない・・・。

毎週話されていたのは、『HUNTER✕HUNTER』だったんです。
10年前でも冨樫先生は休載期間が長いことで有名だったけど、それも含めみんなで楽しむ。

「時代を超えて、楽しみが続くなんて・・・最高じゃん。」


そう思って、『HUNTER✕HUNTER』を手にとりました。

このときの出会いがあったからこそ、今回の展示会に行けました。
過去の私、グッジョブ(笑)

第1話:「冨樫ですか?ベルばらですか?」

六本木駅から会場のある森ビルに向かう途中。
ところどころにポスターが・・・!

手前と奥でデザイン違うんです。見る前から心躍る!


方向こっちで合ってるんだなという安心感と早く行きたいと焦る気持ちの両方を感じながら、森ビルに到着。

飛影のビジュ最高すぎる・・・

森ビルの入り口でもポスターでお出迎えしてくれます。
「いよいよだ!」と心を弾ませ、森ビル2階へ!
入場時間前だったので、列に並んで待つことに。
並ぶ場所は4列あり、どこに並ぶのか悩んでいたところ・・・

「冨樫ですか?ベルばらですか?」


会場スタッフさんに声をかけられ、戸惑いながらも、

「と、冨樫です、!」

ちょっとドキドキしながら言った自分の名字でもない「冨樫」
初めての体験でした笑
スタッフさんは、普通に「冨樫ですね〜こちらです!」と案内してくれました。
(冨樫展の隣では、ベルサイユのばら展が開催されてました!)

第2話:「リュックは前で」

入場時間になり、エレベーターに乗って森ビル52階へ。
会場内の人数調整のため、展示会場入り口でも少し並びます。

注意事項の説明を聞きながら待っていると、

「リュックは前に抱えるか、ロッカーにお預けください!」

大きな声で何度も繰り返される案内。
「電車かよ」と思いつつ、ロッカーに預けました。
なんと、これ正解。(スタッフさん疑ってすみません・・・)

人が多いのはもちろん、1つ1つの展示品をゆっくり見る人で溢れ、リュックが無くても身動きが取りづらかったんです。

でも、すごく嬉しかったのは、海外の方も1つ1つじっくりと観てくれていたこと。日本のマンガは海を超える。改めて、誇れる日本の文化だと感じました。

※ここからは、展示内容に関するネタバレを含みます。

第3話:「パズル」

入り口では、パズルのピースが散りばめられたような展示方法でした。
(ここは撮影OK)

3作品同時に観られるなんて、贅沢すぎる!

ゾーンは、『幽☆遊☆白書』『レベルE』『HUNTER✕HUNTER』の3つに分かれ、それぞれ作品に込められた想いや冨樫先生の遊び心を知ることが出来ます。

どのゾーンでも「あらすじ」→「キャラクター」→「設定」→「ストーリー」→「描写」の順に紹介されているので、ピースを自分たちで拾って、繋げていくような感覚を味わいながら鑑賞ができる、斬新な展示方法だなと感じました。

特に印象に残ったのは、『幽☆遊☆白書』に出てくるキャラクター戸愚呂弟の最期についての冨樫先生の言葉

「彼は反省しません。全て決意をもって自分で決めたから」

原作を読んだとき、戸愚呂弟の最期に涙したので、「あぁ、そうか。よく頑張ったのか、戸愚呂・・・」とまた泣きそうになりました。
人間ではなく妖怪として生きることを望んだこと、最期まで自分に厳しくあったことに「可哀想」という同情ではない理解の仕方を見つけられた気がします。

第4話:「キャラクターごとの戦い方-幽☆遊☆白書-」

バトルシーンについても言及がありました。

幽助には「真っ向勝負」:盗聴(タッピング)
蔵馬には「知識の戦い」:禁句(タブー)

など、キャラクターの良さが引き出される戦い方を選んで描いていたそう。

私が特に好きなのは、禁句(タブー)
肉体のぶつかり合いがないのに、精神的にひやりとするバトルシーンは「幽☆遊☆白書」が初めてでした。
また、元ネタとも言われている筒井康隆さんの『残像に口紅を』も読みました。(どんだけ好きやねん。笑)

アニメを観てから原作のマンガを読むという流れは何度もあったものの、マンガを読んで、小説を読むという流れは初めて、とても面白い経験をさせてもらったなぁと思ったし、「こんなところに作品のヒントが!」と驚いたのを今でも鮮明に覚えています。

第5話:「そりゃあずるいよ-HUNTER✕HUNTER-」


突然ですが、『HUNTER✕HUNTER』でお気に入りのシーンってどこですか?

言わなくても分かります。そうですよね、、、

キメラアント編のメルエムとコムギが軍議をしながら最期を遂げるシーンですよね。

なんと、このシーンが「HUNTER✕HUNTER」ゾーンの最後に展示されてるんです!

このシーンを初めて観たときの感情がぶわっと溢れてきて、目がうるうるしてしまいました。
周りからは鼻をすする音が聞こえてきたり・・・。

多くの方の心に残っているシーンを最後に展示するなんて、
そりゃあずるいよ。

第6話:「もはやハンター試験」

展示会場を抜けて、グッズ販売ブースへ。
このブースの入口で、「リバーシブル記念証」を受け取ります。

公式HPより引用)

種類は3種類。ランダムで渡されるので、選べませんが、全部いい!
ちなみに、私は真ん中の『レベルE』でした。
(出身校が野球の強豪校なので、これもご縁かなぁと思ったり。)

そして、いよいよグッズ購入へ。

見渡す限り、ヒト、ヒト、ヒト・・・

「あの棚にいくためには、あの流れに乗らないとたどり着けないな・・・」

全体を見渡し自分の行く道を決める。
まさにハンター試験のようなグッズ販売ブースでした。笑

(自称)ハンター試験を乗り越え、購入したグッズはこちら!

幽助のプロポーズシーンをポストカードにされたら、買うしかない!

[購入品一覧]
・『幽☆遊☆白書』飛影の「ハッピーバースディ.」ミニレターセット
・『幽☆遊☆白書』ポストカード5枚セット
・『幽☆遊☆白書』アートコースター(ランダム5種入り)

行く前から目星をつけていたグッズは、売り切れや入荷待ちで手に入れられず・・・。(事前にHPでチェックするのがおすすめです。)
そして、グッズを手にとって「これはちゃんと使うの?」と冷静になる瞬間。大人になって増えました。ちょっと寂しい…。

第7話:「おかえり」

今回の休載期間は、なんと「約3年10ヶ月」
再開するまで、『HUNTER✕HUNTER』のファン全員でTwitterを眺めながら待つ時間は心踊りっぱなしでした。

休載すると知ると、「早く先が知りたいのに!」と急ぐ気持ちが抑えられなくなりますが、長い人生で楽しみがずっと続くのは素敵なことだとも思うのです。

どの時代でも冨樫作品を好きな人がいる。
それだけで、未来が楽しみになっています。


おかえり、冨樫先生。

これからの『HUNTER✕HUNTER』もとても楽しみですね!

展示会内、唯一のフォトスポット

冨樫義博展-PUZZLE-」は、2023年1月9日まで。
『HUNTER✕HUNTER』連載再開を機に、これから冨樫作品を読む方も、また読み返したい方も遊びに行ってみてはいかがでしょうか?



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