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いざ。美しくあたたかい入江亜季さんの世界へ。

のんびり過ごしたい秋の休日。ゆっくり珈琲でも淹れて、お気に入りのルームウェアを着て、プチ贅沢な一人時間を過ごしてみませんか?

もちろん、お供には、上質な漫画を。

寒い休日のお供本。入江亜季さんおすすめ漫画3選

今回は、私が大好きな入江亜季さんの漫画を3冊紹介します。
何がおすすめポイントかって?

それは、「美しさ」。
この一言に尽きます。

美しさ・繊細さの中に、どこかレトロな雰囲気を感じる絵。
なつかしさと共に感じる、あたたかさ

そして、男性も女性も、大人も子どもも、全て美しい。
ただ眺めているだけでも満たされる…。

そんな入江亜季さんの世界を、あなたもぜひ堪能してみてください!

群青学舎

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この漫画は、一話読み切りの物語が集まった短編集。
時代も年齢も世界も様々な主人公たちの物語です。

短編集なので、気になる物語から気軽に読めます。
全部で4巻と、一日で読み切れるところも嬉しいポイント!
どの物語もそれぞれに面白いのですが、私のお気に入りは「森へ」と「七色ピクニック」

「森へ」
このお話はセリフがほぼありません
一人のおばあさんが、題名の通り森へ行くお話です。

ただ、それだけ。
それだけなのですが、なぜか引き込まれる。
入江亜季さんの表現力の豊かさがなせる技だと思います。

私は読んでいて、子どもの頃の感情を思い出しました

森や林の中で、なにか人ではない気配を感じたあの感覚。
ザワザワと風に揺らめく木々が、すごく不気味で怖かったあの感覚。

そんな、心の奥深くにある感情を思い出すような、不思議な物語
ぜひ、実際に読んで感じてみてほしいです!

次に「七色ピクニック」。
ある家族の物語なのですが、ママがとにかく美人でセクシー!
それでいて、愛情深い。

無邪気に遊んでいた幼い3人の兄弟。
やがてそれぞれ自立し、家を出ていきます。
最後は、子どもたちを見送る夫婦の姿。

自分の両親も、こんな気持ちだったのでしょうか。

旅立つ子どもの方は、新しい生活に心躍らせている。
でも、それを見守る親は、嬉しくも寂しい…。

久しぶりに実家に帰ろうかな
そんな気持ちになりました。

「群青学舎」には、大人になって忘れていた、若い頃の記憶の何かに触れてくる物語が多く入っています。
ぜひあなたも、お気に入りの物語を見つけてみてください!


乱と灰色の世界

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小さい頃、お母さんのハイヒールをこっそり履いた経験はありませんか?

この物語の主人公は、魔法使いの女の子「乱」。
サイズの大きい魔法のスニーカーを履くと、大人の姿に変身できるのです。

私も小学生の頃、大人の女の人にあこがれていたなぁ。
そんな記憶がよみがえってきました。

この漫画のおすすめポイントは本当にたくさんあるのですが、なんと言っても登場する男性がみんな素敵!

お兄ちゃんも、乱に恋する凰太郎も、クラスメイトの日比も、みんなイケメン。
オマケにパパも渋くてダンディ。
私もこんな世界に生まれたかった…。

素敵なのは男性だけではありません。
女性陣もみんな美しい!

特にママの魅力は、男女ともに魅了してしまうほど。
私も魅了されたうちの一人です。
強くてスタイルが良くて美しいママ。最強です。

乱たちが住む灰街に、ある日危機が訪れます。
魔法使いの一家は、この危機をどう乗り越えるのか?
一瞬たりとも目が離せません。

乱と灰色の世界は全7巻。
一冊一冊がボリューミーで読み応え抜群。

魔法に、恋に、戦いに…。
内容盛りだくさんの、宝箱のようなこの物語

読み始めたら最後、気が付けば、あっという間に日が暮れていることでしょう。
日常を忘れて、どっぷりと非日常の世界に浸りたい人におすすめの作品です。

北北西に曇りと往け

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最後に紹介するのがこの一冊。
何度もお伝えしていますが、もう一度言わせてください。

とにかく美しい!

まず表紙の美しさ。
ずっと眺めていられます。

そして、登場人物、背景。
全てが美しい。
1ページ1ページが芸術作品のようです。

この物語の舞台はアイスランド。
そこに暮らす日本人の彗(ケイ)が主人公。

ケイには秘密の力があります
それは、モノの声が聞こえること。
その力を活かし、探偵をしながら生活をしています。

アイスランドでの暮らしが丁寧に描かれているところも、この漫画の大きな魅力の一つ。
実際に行ったことのある作者だからこそ描ける、細かい描写。
アイスランドの冷たく乾燥した空気が伝わってきます。

私が特に好きなのが、ラキ火山を訪れる場面。

サク・サク
ザク・ザク

静かな場面に聞こえる、大地を踏みしめる音。
実際に耳にその音が響いてくるような、不思議な感覚になります。

そんなアイスランドでの暮らしが描かれる中、ケイの弟・三知嵩(みちたか)だけがどこか異質な雰囲気を放っています。

純粋すぎるがゆえの狂気
穏やかな空気の中のその異質さが、ザワザワとした感情にさせられます。

きっと、10代の頃に読んでも惹かれなかったであろうこの物語。
自然の美しさ、丁寧に生活するということ、人の深いところの感情…。
大人になった今だからこそ、感じるものがたくさんあるのだと思います。

現在出ているのが5巻まで。
まだ完結していないので、これからの展開がとっても気になります。

私の少ない語彙力では伝えきれないこの漫画の魅力!
ぜひ一度手に取ってみてください。

心が満たされる本との出会い

今回は、入江亜季さんの漫画を3冊紹介してきました。
入江亜季さんの漫画を読み終えた後の共通の感情は、「満足感

美しい絵に魅了され、質の高い物語に心が満たされる。
大人になった今だからこそわかる、内容の深さ。

ぜひ、外に出掛けたくない寒い冬の休日。
漫画の日」を作って、ゆっくりと贅沢なひとときを過ごしてみてください!

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