娘と歯とお金のはなし
ちょっと前に前歯が抜けた、上の娘(6歳)のはなし。
昨晩、布団をしいて本を読んでいたら、歯を入れたケースを持ってきて、いそいそと枕の下に入れようとしたので「どうしたの?」と聞くと、「パワーパフガールズでね、抜けた歯がお金になってたの。1万円札になってたの。」とのこと。
…賢くなったなあ。
とっさに「それはね、イタリアの習慣なんだよ。イタリアではネズミさんが歯を金貨に変えてくれるんだけど、日本ではそういうのはないんだよ」と説明したら
「そうなのか。イタリアに住みたいなー!」…と言って、歯の入ったケースを片付けておりました。
※Twitterで教えて頂きましたが、正しくはヨーロッパ全土にある風習、言い伝えのようです。アメリカにもある。私は、現在スペイン在住のハラユキさんが描いた育児漫画で知ったのでした。
あまりに面白いので、朝起きて、夫に話したら
「娘ちゃんから聞いたよ。1万円札が欲しいとか、お金持ちになりたいって話してた」とのことでした。
子どもって面白いなあ。私はこういうのが大好きだわ…。
「パワーパフガールズ」が好きで全話見ているはずですが、最近ではなく、だいぶ前に見た作品です。
お金が欲しいという欲と、過去の知識とで、アイデアが閃いた。そして行動に移した。素晴らしいことです。
内気な娘なのですが、意外と問題解決力の高い子に育っているのかも知れません。
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実は、赤ちゃんの頃の育児は、全くとは言わないけれど、あまり楽しいとは思えず。疲れ切った毎日でした。正直、記憶がない。
けれど最近、特に2019年に入ってからは、子どもたちの様子が楽しく、「ああ、子育てって楽しいんだな。子どもっておもしろいものだな。」と思えるようになってきました。
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彼女がお金が欲しい、と思うようになったのは、多分、去年と、今年のお年玉を好きなように使わせているからだと思います。
私はブロガーのちきりんさんの意見に賛成で、子どもの頃のお年玉は貯めずに、パーっと使ってもらっちゃう方針です。
先日、原宿の「東京スクイーズセンター」に行ったとき、親が1個買ってあげて、子どもたちはお年玉で1個選んで、買ってました。だいたい1000円くらい。
今はお手伝い+おこづかい制も始めていますが、こちらは渋くて、1回のお手伝いで10円です。月に200円くらいにしかならないので、ちょっと考えねば。
今って、児童向け雑誌が高くなっていて、「ちゃお」や「りぼん」「なかよし」は580円するんですよ…。私が子どもの頃は380円だったから、毎月のお小遣い500円から買えたんですが。貯めてたまに単行本を買ったりして。だいたい漫画を買っていたなあ。
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書きながら思い出しましたが、そういえば小学1年生か2年生の頃、親のお金を盗んでましたね。母が100円と10円を、机の引き出しに貯めていて。それをバレないように、ちょっとづつ盗んで。自動販売機でジュースを買ったり、お店で駄菓子を買ったりしてました。欲しいと言っても買ってもらえなかったし、お小遣いも少なかったので。
ある時、いつものようにお金を盗もうとしたら、小さな紙があって。開いてみたら、母からの手紙でした。何が書いてあったかは忘れてしまいましたが、それを見た瞬間、やばい、バレてる、と思って、盗むのを辞めました。
母に謝ることもしませんでしたが、母が追及してくることもありませんでした。
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今、思い出しても、この時の母の対応はベストやベターではなく、パーフェクトだったと感じます。私は3番目の子ども、末っ子だったから、比較的余裕のある子育てを経験しました。そんな母も、第一子である姉にとっては強烈な毒親です。この辺りが子育ての難しいところです。
母と、当時について語らいたくても、既に没しています。そこは残念に思います。
この経験以降の私は、親から小遣いを前借りすることもなく、金銭トラブルもお金の不安もない日々を送っていますが。わが娘がどんな風に育つのか、楽しみです。
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