見出し画像

焦げ付くような世界の焦げ付くような熱さを冷ます(覚ます)には…?

『シュリーシュリープレーマバクティチャンドリカー第6節』(PBC6_170901)

“シュリーグルは慈悲の海、貧しき者の友、ロカナータゴースワミは全ての人々の師であり、生きる力、主よ、どうか私に慈悲深く、あなたの蓮華の御足に安住の地を与えたまえ
あなたの栄光は、三界に知れ渡っている”

これはシュリーグルの特徴を示している
慈悲の海カルナシンドゥ、貧しき者の友、全ての人々の三界の師
グルはクリシュナのカルナシャクティ慈悲のエネルギーの権化
グルにはサマスティグルとバスティグルがいる
精神界の根源のグルがいて、個々のグルに力を与える
時にはクリシュナ自身がグルの姿になって生命体を救う

サナータナゴースワミーの「ブリハッターバーガタムニ」という本がある
その時にゴーパクマーラという人が宇宙中を旅する
誰が優れたディボーティーなのかを確かめるために
そして自分の本当の居場所はどこかと旅に行く

最初はこの世界で最高のディボーティに会って、あなたは最高のディボーティーですね?と言うと、いやとんでもありません、私は大したことありません、この人のところへ行ってくださいと、どんどん紹介されていく
最終的にブラフマーやシヴァのところに行く
そんな話がある
実はゴパクマーラはナーラーヤンのところにも行ってナーラーヤンに対して非常に愛着を持ち、抱きしめたくなり、抱きしめたり膝の上に乗ったりして親密なことをしようとしたら、ここではそういうことはしてはいけません、と止められる
ここはバイクンタですと

ゴパクマーラは牛飼いのネイチャーを持っているので、バイクンタでは違和感がある
そこでナーラダムニが、ここはあなたが本当にいる場所ではないと言う

ナーラーヤンがゴパクマーラに言う
「バイクンタからヴリンダーヴァンへの道はない。だからあなたはあなたはそのネイチャーをやるにはゴーローカヴリンダーヴァンに行く必要がある。」と

でも、ゴーローカヴリンダーヴァンに直接行く道はない
もう一回地上に戻りなさい、と

そして地上に行き、地球からはゴーローカヴリンダーヴァンへの直接の道があるということで、彼はゴーヴァルダンのところで生まれる

そしてナーラーヤンが、私があなたのグルとして生まれる、と言って、ジャヤンダジャヤンダとグルとして生まれる

そんな話もある

グルはカルナシンドゥである
クリシュナが束縛された魂たちに哀れみの念を持つと、クリシュナはその人を救おうとする
その時にクリシュナはその人のハートの中に信念を与える
これはバガヴァッドギーターP.55 7章20、21、22節に書いてある

これは特にデーヴァについて言っているがクリシュナにも当てはまる

物欲に目が眩み、知性が奪われた人は、生まれつきの性向によって特定の神々(デーヴァ)に願いをかけて、その特定の作法によって、デーヴァ、神々を崇拝する

どのデーヴァであろうと(クリシュナも含む)、その人が拝みたい気持ちになった人のハートの中に住む私(パラマートマー)がその堅い信念を与える

バクティにくる準備ができた人に、クリシュナはクリシュナのことを崇拝する信念を与える
そしてその人にシュリーグルを送る

クリシュナは非常にありがたくて、グルは自分で探すものか、あるいは与えられるものかという議論が時にあるが、両方の一面が確かにあるが、究極的には与えられる

ここで、グルは貧しき者の友、と書かれている
貧しき者とはいろいろな意味があるが、この世界で苦しんでいる人のこと

私たちはマーヤの幻想エネルギーに入ると、実は自分は苦しんでないと思う
これが私たちの問題である

私たちには3つの苦しみがあると言われている
アデャットュミカ 自分の肉体と心による苦しみ
アディボーティカ 他の生命体による苦しみ
ディダイビカ 天変地異による苦しみ

世界中で天変地異が起こっている
台風、大雨、地震、、、

しかし私たちは自分は苦しんでいないと思っている
そして特に歳をとってくると体で苦しめられ、心で他人と比較して苦しむ
時には自分は大丈夫でも他人や他の生命体から苦しめられる
そのような3つの苦しみの、焦げ付くような世界で私たちは住んでいる

その焦げ付くような熱さをどうすれば良いか
冷ます必要がある

その冷ましてくれるのが、シュリーグルの蓮華の御足である

そしてここで、ロカナータロケラジバーナ…コラはナロッタマダースタークルは、自分のグルのロカナータゴースワミのことを言ってもいるし、ロカナータ、惑星の主人、ということでもある

シュリーグルは、全ての人たちの師
全ての人たちを救う人たち
だからどうか私に慈悲深くあって、あなたの足元に安住の地を与えてください

グルはいつもラーダーとクリシュナのもとにいるので、グルの足元に安住の地を与えられれば、私たちはルーパとラグナータ、ルーパとラティマンジャリーの御足の近くに行ける

すると私たちはラーダーとクリシュナのニクンジャセーヴァに参加することもできる
グルの栄光は三界に知れ渡っている

ヴリンダーヴァンでスピリチュアルな意味でのいとこがいて、その方の奥様が亡くなった
その方は普通の奥様ではなかった
その方は完全に自己を悟った、スワルーパだった
その奥様が、自分はもう、がんで肉体を離れなければいけないことがわかった
グルに、「明日はラーダースタミです、ラーダースタミの日に、この肉体をどうか離れさせてください、これが私の希望です、」と言った

するとグルデーヴァは、「わかった、」と言った

そしてその奥様は、自分の望み通りに、ラーダースタミの日にグルとラーダーを思いながら精神界に帰って行った

そのあとグルデーヴァは一週間サマーディの中に入った
弟子たちがびっくりする
「グルデーヴァ、一体何が起こったのですか?」

グルは自分の自己を悟った弟子が精神界に帰るのを見ていた
そして、弟子が精神界に帰る時にこう言われるらしい

「あなたのグルは誰なのだ?」、と

そして,
「〜〜ゴースワミです、〜〜マハラージです、」と言った時に、「素晴らしい!」と、精神界の住人に言われるようである

弟子1人でも精神界に戻すことができるのならば、それで、そのグルの大きな役目はある意味完成したと言われる

プラブパーダがどこかの解説で、「この本によって、たった1人でも、純粋なディボーティができるのならば、それで本望です」というようなことが書かれている

実際にグルの栄光は、三界に知れ渡っていった

ですので私たちはグルに保護を求め、仕える、
そうすることによって私たちも、望む結果を得ることができる

これがこの説の要旨である

ジャヤシュリーラーデー!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?