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君はスター

師走より立ち上がった〈観る会〉の開催が、早くも十回目を数えた。少し前から略称を用いているが、正式名称は〈月一絶対映画観る会〉である。会員は私を含め二名(ココ大事)。今夜(昨夜)が節目だったということで、これまでの歩みを簡単に確認しておきたい。それ即ち過去開催分の作品ということになる。

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第一回『グリーン・ナイト(2021)

第二回『窓辺にて(2022)

第三回『ピンク・クラウド(2021)

第四回『タイタニック(1997)

第五回『コンパートメントNo.6(2021)

第六回『パルプ・フィクション(1994)

第七回『ムーンライズ・キングダム(2012)

第八回『セールス・ガールの考現学(2021)

第九回『カード・カウンター(2021)

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これらに続くのが今回の『Pearl パール(2022)』だ。相方は『パルプ・フィクション』の描写でヒィヒィ言っていたくらいであるから、心配する気持ちが無かったといえば嘘になるが、それでも本作の選定は彼の発案によるものだ。自提案ではない分、私が彼を気遣う道理は無いわけである。まあ、案の定だったわけですが。

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いやあ、無茶苦茶に良かった、ほんと。テクニカラーといいオーケストラといい、オープニング・シークエンスからその志向性は充分に見て取れる。狂気と"される"ものの表現も、分かり易いようでいて、その家庭環境や境遇などで重層的に拵えられている。

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なんと言ってもパールちゃんを演じたミア・ゴスの画力が物凄い。発表会から迫真のラストに至るまでは、その真骨頂が発揮されていると言えよう。紛うことなきスターだ、間違いない。

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端的に、A24は信頼に値する。ありふれてないのが好い。そこはひとつの世界。そんなことを言いつつも、『X』を観るかは迷っているのである...

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