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古いガスガンを修理したい

以前サバイバルゲームをしていた頃、ハンドガンを数挺所有していました。
そのうちウエスタンアームズのM1911A1、タナカの自衛隊9mm拳銃、タナカのSIGザウエルP229(前にP228と書いていたかもしれませんが229が正しいです)は現在も手元にありますが、ガス漏れがひどく長年放置していました。

最近トイガンリペアを手慰みにやっている以上、これらを直さないのはおかしいだろと前から思っていて、色々ネットで調べつつ準備をしていました。

9mm拳銃のマガジン修理。

さて、現在残っているのはいずれもマグナブローバック搭載のモデルです。
90年代半ばから後半のマグナといえば、ガス漏れとの戦いですよ。
特にタナカのものは結構シビアだったと聞きます。
シリコンオイルをぶっかけて漏れが止まれば良し、そのうちオイルを足すだけでは漏れが止まらなくなり、バラす勇気とノウハウを持ち合わせなかった当時の私は諦めて観賞用にするしかなかったのです。

時は流れて。マルイのガスガン修理とメンテナンスをしばらくやっててなんとなく度胸と場数を身に付け、インターネットの力も借りてそこそこいじり回せる自信は付きました。
もし壊しても、もともと壊れていたものですから諦めも付きます。
そんなわけでとりあえず補修部材を手配しつつ、まずは本格的にバラす前に構造を見てやろうと、9mm拳銃のマガジンを取り出しました。

ネットでもあまり情報がなく手探りでしたが、リップ側のピンを押し込みながらプレートを外し、バルブ側のプレートを外し、ようやくバルブとパッキンが取り外せるようになります。
バルブを取り出したところ、Oリングの切れや痩せはなさそうなので、しっかりシリコンオイルを振ってシリコングリスをしっかり塗って組み付け。

あれ。構造を見るだけのつもりだったけど……まあいいか。

ボトム側の外し方がわからずしばらく困っていましたが、ダメもとでガスを注入してガス圧でボトムパッキンを抜くことに成功。
てか、この構造それしかやり方がなくね?
こちらもパッキンは痩せてないのでグリスアップ。
あとこのマガジン、中でなにかが外れているみたいで中からカシャカシャ音がしていたので覗いてみると、どうやら注入バルブ保護のパイプが抜けていたようです。
取り出して、組み直した上でボトム側も元に戻します。

最後に全体を組み直して、恐る恐るガスを注入すると、ガス漏れは直っていました。
やってみるもんだな。

違うところが壊れてた

さて動作確認とマガジンを入れてみると、いまいちスライドの動きがよくありません。
どうやらマガジンを入れると何処かが擦れているようなので。疑わしい部分にグリスを少しだけ付けたところ滑りは改善。
さて動作確認と思ったら、トリガーの動きがなんか変。おや??

スライドを外して中を見てみると、なんとまあトリガースプリングが折れてるじゃないの。

P229と見比べると一目瞭然。
まさかのアクシデントですが、さて、スプリングはどう手配しようか。

そしてP229も

P229のほうもガス漏れしているので、マガジンをバラして修理を行います。
こちらもOリングの切れや痩せはなかったので、注油とグリスアップでガス漏れが止まりました。

動作確認をしようとしたところ、バルブノッカーがバルブを叩いていないことを発見しました。

バルブロックレリーズがグラグラで、マガジンを入れてもこれがちゃんと押し上げられず、スライドの動作でこれが押されてバルブノッカーのロックが解除されていないという状態のようです。
中で部品が折れている可能性があるため、グリップパネルの分解を試みたのですが、ビスが完全に固着。

座金ごと回ってしまっているビスもあり、無理に分解しようとするとフレームを傷める恐れがありました。
また破損部位が特定できたとしても、古いモデルのため部品が調達できるか微妙で、現行品のP220 ICは機構が変わっているとのことで流用も難しそうです。

大変残念ですが、補修作業を断念してディスプレイモデルとして保存することにしました。
9mm拳銃とP229はサバイバルゲームでも頻繁に使っていましたし、激しいガス漏れが原因で長年放置してしまっていたので、経年劣化でどこがおかしくなっていても不思議ではありません。
残念な思いをする前に、ちゃんとメンテをすることの大切さを思い知ります。

M1911A1はマガジンをバラすための六角レンチのさいずがなかったので、今回は見送ります。
こちらは機構面は大丈夫そうに見えるのですが……

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