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映画へのこだわりがない人が書く映画の感想

タイムラインが「入村してきました!」と盛り上がる中、私はマーベルを見たという話です。
私は映画オタクでも、ヒーローオタクでもありません。
そういう方が読んだら、は?何知ったようなこと言ってんの?と思うかもしれませんが、思っちゃったんだからしょうがない。見逃してください。

ネタバレ?どうなんでしょう?
ストーリーがどうとかよりは衣装とかターゲット層の話とかをします。

タイトルも読まず、前評判も知らず。
お、マーベル見るかと思いつきで見ました。
今回の作品は女キャラ3人がメインなんですね(見たのにタイトルわからん)

キャプテン・マーベル好きなんですよ。
女キャラに期待されがちな頭脳派でも慎重派でもないから。
力任せに突っ込んで、大失敗して、すごく傷ついた顔で一人いるのがいい。
マーベルの話は輝かしいだけのヒーロー物語じゃないところが好きですね。
飲んだくれたり、家庭に問題があったり、力で解決できずに事態を悪化させたり。

見終わって最初に思ったのは、インド系(雑過ぎるくくり。南アジアとでも言いましょうか)への配慮がすごい!でした。みんなで歌って踊るし。
そもそも主人公がパキスタン系アメリカ人の高校生ですからね。
初のイスラム教徒ヒーロー。

このキャラクターは普通な感じがとても良かった。
ママの問いかけに「宿題やってるやってる!」って言いながら漫画描いてるのとか普通の高校生らしい。
ものすごいスタイルがいいとか、超絶美人とかでもなくて、オタクっぽい感じもある。若さゆえの暴走しがちな情熱が、みんなの黒歴史を刺激する感じね。マーベル作品に出てくるオタクは美化されずにちゃんとオタクなのが魅力だと思っています。

家族のキャラも、いかにも!って感じ。
口うるさいお母さん、すぐビジネスの話をしちゃうお父さん、ちょっとぼんやり甘ったれなお兄ちゃん。
こういう家族いたいた。

衣装のデザインも素敵でした。
民族衣装のシルエットが生かされてるんじゃないかな?
チュニックっぽいの。
それが彼女の体型に合っていた。
スカーフが武器になるのも良い。
あちらの衣装って、引きずりそうに長いスカーフが風に翻るのが美しいから。
文化の象徴的なものが美しいだけじゃなくて、その人が戦うための武器になるのがいいなぁ。

そして、やっぱり今は韓国が熱いんだな、と思わされたパク・ソジュンの王子様。
東アジアと言えば、かつては日本の要素を入れるのが多かった気がします。刀とか日本語とか日本人俳優とか。
最近は中国系への意識が強くなってきたな、と思っていましたが、来ましたね、韓国。
姿勢良く、踊り、歌い、戦う王子様。
韓国芸能ファンには堪らないでしょう。
みんなが韓国人俳優に期待するものを全部乗せでした。
今回は日本の要素はゼロでしたね。気が付かなかっただけかも?でもそれだけ注意が向けられていないというのが寂しいことです。

かつて、アントマンでヤクルトの空きボトルが映画館のスクリーンに大写しになったのを見た時は衝撃を覚えました。
何があったの?!いくら払ったの?!
と思いましたね。
一瞬じゃない。たっぷり数秒間映りました。
それもアントマンの小ささを際立たせるための背景として出たのですから、印象的でした。

別シリーズの話。
2024年11月8日全米公開予定のデッドプール3に忽那汐里(ユキオ役)の出演が決まっているのが嬉しいです。
日本文化のアイコンとしてだけではなく、英語ネイティブの俳優としての活躍を感じるので。

アメリカの映画には様々な配慮を感じますね。
それを煩わしく思う方や、不自然に思う方もいるのでしょうが。
今回の話に
「親戚に見えないけど」
「家族は色々あるから」
というやりとりがありました。
この一言に救われる人は絶対にいるだろうし、なんとなく聞いたこの言葉が、見た人の中にひっそりと残ることがいいなと思います。
デモ行進や政治家が戦うことも大切ですが、物語の中にひっそりと息づく価値観はもっと素直に大衆へ飲み込まれていくのではないでしょうか。

世代の違う人間が混じり合うチームの魅力が余すことなく描かれていたように思います。
それぞれの価値観の違いと抱える問題の違いを時間経過と共に理解し、互いに刺激を受ける。それは楽なことではないし、傷つくことも傷つけることも不可避ですが、悪くないかもね。そう思わせてくれました。

最後に私個人の創作の話をします。
BLに興味のない方はここでさようなら。
お付き合いいただきありがとうございました。

さて、どうしようと思っていたこちらの企画。

この映画を見ながら「毛のあるペットいい!」と思いました。
人間の1%に異能が出現するなら、他の動物にもいるだろ!というケーキバース作品を書いた時にも頭をよぎったあれですね。
毛深い陸で生きられる魚を出したいな。
引っ込み思案なヒーローがこっそり飼ってるの。
本当は生物学者になりたかったけど、戦い向きの異能を持っていたから夢を諦めて正義の味方をしなければいけない男。
空中に漂っていた小さな毛玉を持ち帰ったら、孵化しちゃう。
見た目は魚っぽい?ゆで卵食べさせてみる?あ、食べた!と一人と一匹の秘密の暮らしが始まる。
手のひらに乗るくらい小さな時は胸ポケットに入れて世話をして、大きくなったら、パーカーのポケットに移動。貫通してるタイプのポケットに魚が入っていたら可愛くないですか?しかもモコモコ。
会議中とかにポケットに手を突っ込んで撫でてる感じ。
どんどん大きくなって小脇に抱えたり、抱き枕にしたり。
お風呂に入れたら毛がぺったりして「小さい……」って心配になって欲しい。
いつもモコモコの毛を撫でながら「お前の異能は可愛くて肌触りがいいだけで良かったな、幸せだな」って言ってる。
戦い向きの異能があるからって、戦うのが好きなわけじゃない。悪人を倒し、一般市民を助けているのかもしれないけど、これが間違いじゃないって誰が保証してくれるの?ただ力で相手を黙らせてるだけの野蛮人じゃないか。そんな気持ちで帰ってきた時に柔らかな魚が癒してくれる、そんな話。
恋人は魚に嫉妬するんでしょうね。
「子どもだろ?早く寝ろ」って寝室に投げ入れてほしい。
きっとまた戦闘シーンのない日常系だ……。
書けたら書きたいですね。今のところは未定。
先に定食屋の話を書きあげたいと思っていますが、いつになることやら……。
じゃあ、そろそろ切り上げて書きましょうね。
ということでおしまい。

最後までお付き合いいただきありがとうございました!


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