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幼少期に親からもたれかかられるような扱いを受けた女の子はモラハラに遭いやすい?

私の母親は、実は自己承認欲求が非常に強い。
自己顕示欲も非常に強い。
しかし、それを指摘されると逆上し、たいへんなことになる。
母親の心の中には白雪姫の鏡があって(あの世代の女性にはそういう人が多いのだが)、私はいつも自分を犠牲にして、周りの他の人の幸せの為に尽くしている✨✨という自己イメージを、鏡に常に問いかけている。
実際には鏡は声に出してくれないから、母親は傍らにいる幼い娘に言い聞かせる。
「おかあさんはね、みんながしあわせならそれがいちばんしあわせ。おかあさんはね、いつもがまんしているけど、それでいいのよ」。
実際には、『まわりのひとのしあわせをいつもいちばんにかんがえている』母親の精神状態は嵐の海の小舟の様に不安定だから、幼い娘は母親が不安を感じたきっかけでいきなり叱りつけられたりする。娘は、なにがどうなったから叱責されたのか理解できないから、対処のしようがない。泣くまで執拗な叱責は続き、そして、
「いつまで泣いてるの!」と叱責されるころには泣きすぎてヒクヒクとけいれんがついてしまい、とめようにもとめられない。
幼い頃(多分3歳になるかならないか)、
いちにちに、かならず、いっかいは なかされるんだなあ
と認識していた。
なにか自分が悪かったんだ、でもなにが?
理解できなくて自己評価は瀑下がりである。
自分はみんなとおんなじじゃないんだ。
おとうとやいもうとや、ともだちがわたしとおんなじことをしても、おかあさんはわらっている。
わたしのときだけ、おこる。

実のところは、母親は幼い娘にしがみついている。
あなたはダメなのよ。あなたは、お母さんがいないとダメなの。ほうらまた間違えた。
グズねえ。どうしてできないの。
どうして、お友達みたいに子どもらしく明るくできないの。そんなんじゃ、誰も遊んでくれなくてお友達がいなくなってしまうよ。

おともだちが いなくなる。
母親の言葉が呪いになって、童女を縛る。

私はどうして、4〜5歳のときに
不器用 とか、 精神不安定 とか、神経質 とか、そんな言葉を知っていたんだろう。

親に、言われたからだ。
自分のことを話しているとわかるようなシチュエーションで。

保育園に行く。
母親と離れて。
誰も遊んでくれなくてお友達がいなくなるかもしれないところに行く。

後年、母親は言った。
「あなたが園舎に入って行くまで、見えなくなるまで、お母さんは目に涙を溜めて佇んで、背伸びして見送っていたのよ」
と。
仰天した。
そんなことをしながら、「登園拒否(この言葉も幼児期から知っていた)をするからつらい目に遭わされた」と被害者ヅラで恨みがましく何年経っても何十年経っても言い続けたのか。
「園の先生たちから、『お母さんが見えない糸で引っ張っているから』と責められて辛かった」。
そりゃ言うわ。だってそのものだもの。

小2のときに、父親の転勤で転校した。
クラスメートから、イジりの試し行動を受けた。小突かれたから、叩いた。
狭い田舎のコミュニティで、あっという間に噂が拡がった。小突かれたことは飛ばして、叩き返したことだけ広まった。
母方の祖母がそのことでつらい思いをした、自分(母親)の大事な母親をいじめたのはあんただと、その先何十年経っても責められる。ひどい娘だと。
7歳で、独りぼっちで、ここで負けたらどうなるかと思って歯を食いしばった気持ちを理解してくれる大人は1人もいなかった。

大人になりきれていない親に、もたれかかられて振り回されて育つと、自己評価は不安定になる。
よくわからないけど私が悪いんだろう。
よくわからないけど私には、友達はできにくいんだろう。


そうやって育った女性は、モラハラ男にロックオンされがちなのではないか…………………!?

この記事のコメント欄でやりとりしていて、突然この考えが降ってきて、ハッとした。

やだ、これって、
バタードウーマンじゃない?
やだ。
やだ。やだ。

それではあまりに口惜しすぎる。
私は、私の味方でいよう。
中心軸を私に置いて、私のことを尊重しよう。
せめて今、そう考えてやろう。
自分の為に。

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