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モラハラと単身赴任と単身赴任の終わり

 夫が単身赴任を始めたのは、次男が中学校3年生の春に決まった他県への転勤のせいだった。
そのたった1年前にも転勤で他県から当地に来たばかりだったのに。中学生で、他県への転校は高校入試に非常に不利になる。内申点の基準が県ごとに違うために、他県での内申点は入試の際に考慮されないのだ(これが転勤族の置かれた状況だ。子連れの場合特に専業主婦の役割は大きい。配偶者控除や第3号被保険者を貶め、むやみに共稼ぎ礼賛する人はそれを知っているのか。転校生の遭う『いじり』は壮絶だ。次男は後をつけられ動画を撮られYouTubeに投稿された。友達に聞いた次男が途方にくれているので長男が動画を確認・悪質と判断し削除依頼をかけ、私は学校に談判に行った。学校の対応は早く、談判に行った日に投稿者による削除完了した。共働きでなく共稼ぎという言葉を使うのは、専業主婦も家事育児地域での働きを果たしているからだ)。
理系特化型である長男は、国立高専に進学して寮生活をしていたから、高校で他県に転勤などという目に遭わずにすんだ。
中3春の転勤…。単身赴任も検討に入った。転勤して約1年、私が家計管理するようになって約1年。環境変化のストレスもあってか夫からはモラハラがひどかった。
「遠くへの転勤でたいへんだと思うけれども、単身赴任して物理的に距離をおいてはどうか」。
 その電話は、仲人をしてくれた元上司からかかってきた。実は元上司に、夫のモラハラが酷くて途方にくれ、私は精神科に通い始めたことを相談していた。
 こうして始まった単身赴任だった。
 その間に、勉強して資格をとり、実務経験も積むことができたけれども、これからのことを思うと途方にくれている。
「なんで子ども達に勉強させないといけないのか!(子ども達に勉強させずに)自分(夫)がもっとカネを使えるはずだ!!」と投げつけられた言葉が忘れられない。
つい先日、年末年始の休暇で帰ってきた夫が次男と争い、取っ組み合いとなり、夫は次男が逃げ込んだ部屋のドアを殴って骨折した。
精神科受診(月に1回程度に落ち着いているが)のときにそれを聞いた主治医は、「そういうとき、止めに入っては危険だから、警察に電話しなさい。逮捕はされないから。ただ、来て注意してくれるから」とアドバイスしてくれた。

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