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2022年8月の記事一覧

燻る炎と心の器

喜怒哀楽といった、誰もが持つ心の存在。 仏教では煩悩とも呼ばれ、これを無くすことが悟りにもつながると言われている。 何故なら、これによって人は争い、傷付き、苦しむからだ。 そんな心の痛みや苦悩は己を燃やし、擦り減り、いつしか我が身を焼き尽くしてしまうだろう。 しかし、私たちの心は、そんな感情の炎と共に、それを包む「器」も備えている。 焼いて固める陶器のように、こころを燃やすことで育てられ、硬く頑丈になるだろう。 「言いたいことを言いたいときにいわず、我慢出来るのが大人