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書籍紹介71『自閉症の僕が跳びはねる理由』(東田直樹著、角川文庫)

はるさんから紹介を受けた本。
今までで最も衝撃を受けた本。

著者の東田直樹さんは、なんと「重度の自閉症」で、会話ができないレベルです。

会話のできる自閉症の方はたくさんいますし、軽度であればかつては「アスペルガー症候群」と呼ばれていましたし、自伝はあります。

けれども、会話ができない重度の自閉症は、当然コミュニケーションに難があるので、自らの意思を伝えることは困難です。

それを、東田直樹さんと周りのサポーターは、「文字盤を使って意思を伝える訓練をした」と述べています。

その結果、今まで全く知られていなかった重度自閉症の内面世界を明らかにすることに成功しました。

本書は当時13歳の少年が書いた作品ながら、ゆうに10万部を超え、24言語以上に翻訳され、村上春樹作品についで広く翻訳されています。

それでは少しだけ、内容をピックアップしてみましょう。

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