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6月度 まん太郎's J1ベストイレブン

 日本代表が2戦連続の快勝を見せた国際Aマッチウィークが明け、J1もいよいよ再開。
 という事で6月度のまん太郎的ベストイレブンを選出しました。試合数のばらつきがあった為少し評価が難しかったポイントもありましたが、是非とも読んで下さい。

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GK 西川周作(浦和レッズ)

 6月の4試合で2失点と堅守の浦和を最後尾から支え、過密日程の中を無敗で戦い抜いた。ACL優勝以降はなかなか勝利に恵まれていないチームだが、第16節・第17節の2試合はスコアレスドローと、守備陣と共に勝ち点を捥ぎ取った。反応鋭いセービングは衰え知らず。第18節川崎戦ではロングフィードから関根のスーパーゴールのきっかけを作った。

DF 進藤亮佑(セレッソ大阪)

 マテイ・ヨニッチの離脱により再び出番を得た元日本代表DF。サイズはセンターバックにしては大きくないものの、前に出ていく圧力と球際の強さで相手FWを苦しめた。特に第17節の神戸戦、90分間大迫勇也とデュエルを繰り広げて攻撃の起点を潰し続けたパフォーマンスはMOMクラスだった。

DF 半田陸(ガンバ大阪)

 リーグ戦4連勝中のガンバ大阪の後方からボールを前進させるフットボールの鍵を握るプレイヤー。若さを感じさせない安定した守備に加え、高度なポジショニングセンスとパスの正確性でビルドアップにも貢献し、的確な攻め上がりからのクロスで決定機も演出。第17節FC東京戦ではJ1初得点もマークし、世代最強サイドバックの本領を発揮している。

MF 関根貴大(浦和レッズ)

 第17節川崎戦の50mスーパーゴール、振替となった第12節湘南戦では逆転ゴールと追加点の2ゴール。目に見える形で結果を出し、関根の力で勝ち点4を手にしたと表現してもいいだろう。若手・外国籍選手の台頭する層の厚い浦和の2列目の中、生え抜きの中堅である関根がその献身性と突破力で存在を証明している。

MF 長沼洋一(サガン鳥栖)

 昨年まではウイングバックの起用が多かったが、システム変更に伴い右のウイングに。シンプルなスピードと運動量で右サイドの広範囲に顔を出し、ドリブル・飛び出しでエリア内に積極的に侵入。第16節横浜FC戦では自身の2得点で勝負を決め、6-0の大勝となった第18節湘南戦でもドリブル突破でPKを奪い小野のハットトリックをお膳立て。川合監督の秘蔵っ子がキャリアハイを迎えている。

MF 香川真司(セレッソ大阪)

 日本サッカー界のスーパースターが復帰初年度から輝きを放っている。ボランチの位置からのサイドチェンジやスルーパスはどれも変わらず一級品でチームに創造性をプラス。テクニックのみならず常に動いて前線の選手とポジションを入れ替え相手守備陣を攪乱し、走行距離でもチームトップクラス。第18節札幌戦の得点は「らしさ」爆発のビューティフルゴールだった。

MF 大島僚太(川崎フロンターレ)

 怪我に苦しみ続けたガラスの天才がとうとう本格的に帰ってきた。原点回帰したチームで見せるボールの扱いはブランクを挟んでも健在で、常に危険なエリアに縦パスを差し込み攻撃のリズムを作った。守備面でも見てるこちらがヒヤヒヤする程のハードなタックルを絶え間なく繰り返した。第18節浦和戦でのピッチを縦に切り裂くスルーパスにはスタジアムが沸いた。

FW ファン・アラーノ(ガンバ大阪)

 4連勝とトンネルを抜けたガンバ大阪の前線のキーマン。受ける・溜める・前進するといったオンザボールでのクオリティが高く、縦へのプレーに特徴を持つ選手の多いG大阪の攻撃のアクセントを一手に担う。右サイドで発揮する半田陸との局面打開力は非常に高水準で、ガンバ大阪の最大のストロングポイントとなっている。

FW アンデルソン・ロペス(横浜F・マリノス)

 3試合で4得点を挙げチームを6月無敗に導いた。リーグ屈指のアタッカー達が創ったチャンスを漏れなくゴールに繋げ、第16節FC東京戦・第17節柏戦と打ち合いのゲームを制してアタッキングフットボールを掲げるクラブのエースたる所以を証明。得点ランキングでもトップに躍り出たチャンピオンチームのエースを止めない事には、王座交替は叶わない。

FW エウベル(横浜F・マリノス)

 第17節柏戦、第18節広島戦で2戦連発ゴール。どちらも1点差のゲームだっただけに大きな仕事を果たしたと言える。特に広島戦は22本のシュートを打たれる展開の中、エリア中央をドリブルで割って入る実にブラジリアンな決勝点をマーク。エースのA・ロペスは今季も絶好調。エウベルのスイッチが入れば、いよいよ横浜F・マリノスは止まらない。

FW イッサム・ジェバリ(ガンバ大阪)

 クラシカルな9番タイプのチュニジア代表FW。第17節FC東京戦の2得点で勝利を決めるなど、ボックス内での落ち着きたっぷりの仕事ぶりが徐々に評価され、センターフォワードのポジションをガッチリと掴んだ。さらに”収めて捌く”プレーのレベルが非常に高く、彼の存在が現在のガンバ大阪に余裕をもたらしている。


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 この期間に未消化分の試合が実施され試合数はほぼ横並びに。その中で、ガンバ大阪、セレッソ大阪、サガン鳥栖、浦和レッズが順位を上げました。
 雨が多く、夏の暑さが始まった事で運動量・集中力が求められ、守備面での安いミスや強度の低下を起こさなかったチームが勝ち点を積み上げた印象です。

 超攻撃的な布陣になってしまった理由としては、GK・センターバックはやはり失点の少なさで評価をしたいから。6月は点の取り合い・大量得点になったゲームが多く、前線の選手の選出が多くなってしまいました。

 鳥栖・小野裕二、神戸・武藤嘉紀、横浜FM・エドゥアルド、浦和・ホイブラーテンあたりは入れたかったんですが、泣く泣く選外に。良いアタッカーがそれ程に多いという事でしょう。

 さあ、7月。順位が大きく変動するとすればここから2ヶ月間です。というか、動いて欲しいです。
 何故なら、その方が面白いから!

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