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「星巡りの観測者」から考えるアイナナ第四部①(ネタバレ有)

【アイナナ考察記事についてのお願い】
・「二次創作」としてお読みください。ストーリーの展開を保証するものではなく、公式やキャラクターを貶めようとするものではありません。
・アイナナに関するすべての情報を把握しているわけではありません。個人の妄想と願望を大いに含む、一解釈であることをご理解ください。

アイドリッシュセブンのイベント、「星巡りの観測者」が開催中である。私ももちろん、オライオン様をスカウトして参加している。重厚なストーリーで大満足である。何よりみんなの顔と衣装が最高にいい。感謝しかない。


さて、今回は番外編のようなかたちで、このイベントストーリーから、第四部の展開を考えてみたい。八乙女楽と二階堂大和の記事はイベント後に更新したい。御容赦願いたい。また、イベントストーリーのネタバレもするので、そのあたりもご留意願いたい。

今回のイベントは、なんと言っても和泉三月演じるカーネリアンがキーマンであることは、マネージャーの皆様には周知のことであろう。
最新更新(11月25日)のストーリーで、ついに和泉兄弟が役柄の上でも絡んだという衝撃は、皆様少なからず受けたはずである。
この展開、どうにも第四部への伏線に思えてならない。

以下大いにネタバレであるが、ストーリー完結時にはまた解釈違いがあるかもしれない。とりあえず現段階での考察である。

1.和泉兄弟と「犠牲」

カーネリアンはアルバ王の息子、現在の王である。彼は幼少時、勉学や武術などに才気を発揮できず、実の子でありながら肩身が狭い生活を強いられていたことがわかる。
どうやって知り合ったかは謎だが、カーネリアンが身分を隠して友人として密会しているのが、和泉一織演じるコーダである。彼は旅商人の息子で、その父親は後に病死する。

カーネリアンは自由を求め、アルバから旅立つコーダと一緒に旅に出たいと願う。コーダはそれを了承する。その時の台詞がまさに和泉兄弟である。

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日頃から三月を守る姿勢を見せてきた一織が言いそうな台詞なのだ。暗い顔をしているのは、アイドルを目指しても上手くいかない三月だろうし、この場合、「星を出る」というのは一織の力を使って小鳥遊事務所に入り込むという一織の打開策であろう。

その後、カーネリアン王子出奔計画は露見し、コーダはアルバ王に殺された……とカーネリアンは思っている。

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カーネリアンはコーダを「自分が殺したようなもの」と言っている。これは和泉兄弟永遠のテーマではないかと思うのである。

三月は、一織が自分のためではなく兄のためにアイドルになったという不安を、やはり今でも拭えていないという伏線ではないのか。これまでも一織はアイドル業というよりはプロデュース業にやる気を見せていた。対七瀬陸しかりである。
例えば今後アイナナ存続を揺るがす事態が起こるとして、もしやその被害を一織が1人で受けてしまうのかもしれない。そうなれば、三月はカーネリアンと同じように「俺が巻き込んだからだ」と自責の念に駆られるのは間違いない。

2.「身分違いの友人」が暗示するもの

そしてこの「身分違いの友人」という設定。これがどうにも気にかかる。
やはり和泉兄弟は血が繋がっていないのではないか。どちらが養子かは分からないが、三月だけが料理を作ることが引っかかる。貰われた先の家業に合わせて料理を勉強したとすれば、三月が養子だろう。星巡りの設定に準じれば、和泉家よりも上流階級の家から来たという想定が可能だ。
カーネリアンがコーダの自由を羨んだように、努力せずもなんでも出来てしまう一織を三月は羨んでいる。なんとなく符合していないだろうか。

※2019年9月追記
やはり一織が養子ではないかと思い直した。詳細は下記記事後半を参照。

3.星玉の分裂=アイドル界の分裂?

カーネリアンはコーダ処刑の衝撃ののち、世界から争いをなくすという斜め上の発想に至っているが、本心ではコーダを取り戻したい気持ちであろう。

星巡りの世界の争いは、星玉が分裂し、世界が分裂したためである。アイドル界に置き換えれば、ゼロがひとつにしていたものが、TRIGGERツクモZOOL問題で分裂しつつある
もしや次にこのアイドル界のゴタゴタに巻き込まれるのは和泉一織で、それを救うべく三月が強引な作戦に手を染めてしまうのか……大変心配である。

この問題に関しては、六弥ナギも、今回のイベントストーリーで示唆的な役柄になっている。

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星玉の護り手であるベガは、星玉を分裂させた張本人であり、その代償で眠り続けている。
アイドル界に置き換えれば、ベガはゼロ、あるいは桜春樹だと言えよう。個人的にはゼロを解放したのが桜春樹だと思っているので、その代償として病になり身を隠す桜春樹こそ、ベガではないかと思うのだが。そうなると、ベガと共に滅びてしまいたいというカペラの願望は、ナギの願望と読み替えることが可能だろう。


カペラは感傷を知ってしまったから、ベガと共に滅びたいと考えるようになったという。ナギは母国で王の庶子として、周囲から煙たがられながらも、感情を殺して生きてきたと思われる。しかし桜春樹に出会い感情を取り戻してしまった。また、桜春樹が残した曲をアイナナを通じて世界に出していく役割も、どことなくカペラの役割と通じるものがある。
ナギはやはり桜春樹に殉じてしまうのか、心配は尽きない。

……ということで、この「星巡りの観測者」のストーリー、4部への重要な手掛かりになりそうな気がするのである。
今日明日で完結すると思われるが、イベント的にも4部的にも大変気がかりである。幸せな結末を願いつつ更新を待ちたい。

長文にお付き合いいただき、ありがとうございました!

ストーリー後半の考察記事は↓からご覧ください。


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