【アイナナ考察記事についてのお願い】
・「二次創作」としてお読みください。ストーリーの展開を保証するものではなく、公式やキャラクターを貶めようとするものではありません。
・アイナナに関するすべての情報を把握しているわけではありません。個人の妄想と願望を大いに含む、一解釈であることをご理解ください。

ついにイベントストーリーが全て配信された、「星巡りの観測者」。前回の記事で中途半端になっていた部分を考察し、第四部に備えたい。
以下、大変なネタバレかつ勝手な妄想になるため、気になる方は回避をお願いしたい。
前回の記事は↓

さて、イベントストーリーのラスト4話である。
カーネリアンに救いがあってよかった……カースホープが幸せで良かった(カース復活のカラクリはよくわからないけれど)……

と同時に強く印象に残ったのは

七瀬陸(エリン)という狂気

この一点に尽きる。
今回はイベント総括に代えて、エリンと七瀬陸について考えたい。

１．エリンの目的＝星玉をひとつにすること？

人物紹介によれば、エリンはかつてオライオンを殺そうとした暗殺者で、でもその実力を買われて従者になっている。オライオンが彼を紹介する時、「お前達とは生きてきたところが違う」的な発言をしており、殺伐とした半生だったことがなんとなくわかる。ラズやシンカイがそれぞれの王に従うのと、エリンのそれとでは質感が違う。オライオンはそのあたり、ちゃんと分かっているのか少々心配である。

そのエリンの言動は多いようで実は少ない。しかしその少ない中にも、得体の知れない違和感が詰まっているのが特徴である。

例のハイライトを失った瞳で放つ台詞。
まずシレーナでカースを探しに行ったあとの台詞だが、これは絶対に見つけていたはずである。なぜ逃がしたのかというのは推測にすぎないが、カーネリアンとは別の目的で星玉をひとつにしたかったと考えたい。

欠片のせいでみんな死ぬ、という状況をエリンは望んでいそうですらある。

そもそもオライオンはラーマの欠片を持ち帰り、エリンが戻ることを望んでいたのだが、それを優先しているようには到底思えない。或いは、星玉のためにオライオンの懐に入り込んだような気すらしてくる。ラズを監視下に置いたのも、星をひとつにするところまではラズにやらせて、そのあとは分捕るつもりだったんじゃないかと思ったりする。

２，世界を破壊するエリン＝七瀬陸

極めつけはここである。カースが竜の姿で星玉を持ち去り、6つの星を守ろうとする場面である。カースの出現にみんな驚いているものの、決して好戦的にはなっていない場面なのだ。
しかし、エリンはカースを殺す気満々なのである。恐ろしい子……!!!


この周囲との違和感、元暗殺者とはいえあからさま過ぎる。
私は星玉の守り手＝桜春樹だと思っているのだが、そう考えると桜春樹が守っているのはアイドルという概念そのものと言えるだろうか。星玉がひとつになり消滅する6つの星は、それぞれのアイドルグループだと考えると……これはなかなかキツい。
エリンは6つの星を存続させようとするカースを殺そうとしているのだ。言い換えれば、七瀬陸はアイドル界を壊そうとしている、ということになる。九条が言った「モンスター」がチラつくのは私だけだろうか。

カーネリアンですら、最後には他のメンバーと意見が合っていたのに、最後までズレているエリン。そこにほ埋めがたい溝、そしてエリンの孕む狂気を感じてしまう。

エリンはその後、退位したカーネリアンとラズの隠居先に出入りしていることが示される。これもなんとも奇妙な話で、なぜ彼だけが主であるオライオンのところに戻ったと言及されないのか。
確かに劇中、エリンはラズを気に入っていたと発言している。もしや、ラズとカーネリアンを使って、アルバの混乱を招こうとしているのでは……と邪推してしまう。平穏を取り戻したラーマやエテルノに興味はないのだ。
乱れや綻びを好み、さらに荒れさせる……エリン、本当におそろしい子である。

とにかく、このイベントストーリー、エリン(七瀬陸)だけが、何ら明らかにされず、何ら解決しないまま、終わっているのである。とても不穏だ。

第四部以降の七瀬陸も、第三部終盤に示された「モンスター」「訴求力」を暴走させ、狂気じみていくのだろうな、と予想される。
今回のイベントストーリーのように、彼はアイドル界の破滅を望むかもしれない。そんな彼を誰がとめられるのか、あるいは止められないのか……今回の「星巡りの観測者」ではその答えは明示されなかった。
大変心配でありつつ、第四部の配信が待ち遠しくなった、今回のイベントであった。

個人的にはTRIGGERが1番TRIGGERらしい関係性(龍が仲裁役)で微笑ましかったのと、二階堂大和がまた不思議ちゃん属性という罪な武器を手に入れてしまったので、セ〇ムやアルソ〇クをたくさん雇わないといけないな、と思ったりして楽しかった。大満足である。

長文にお付き合いいただき、ありがとうございました！