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NO MUSIC NO LIFE Vol.1「べっ、別に音楽なんか好きじゃないんだからねっ!」

「NO MUSIC NO LIFE」は、音楽なしでは生きられない、音楽のない人生なんてのような意味だ。所属する読書サークルで死生観について話す企画をやっていて、「音楽と死」で自分の音楽人生とその影響について話してなかなか楽しかったので、音楽好きな人や、色々な人達から音楽と人生の話を聞きたく始めてみた。下記noteの次回未告にある新番組の構想というのがこの企画にあたる。

初回ゲストは死についてのハドルやバーを一緒にやっているにわかーずさん。にわかーずさんは、ブルーハーツ、オナニーマシンが好きで、ギターのレッスンを受けていて、サークルではギターの練習の描写文章の連載をしている。またオリジナル曲を作ったり、河原やカラオケルームでギターを練習したり、仲間に会う時は愛機を持っていき共に歌い、その様子や様々な歌う機会の弾き語り動画をXにアップしている。

その姿は誰が見ても音楽好きに見えるが、「音楽は好きではない。」とにわかーずさんは言う。

にわかーずさんにとって音楽とは? 

「手段」

音楽は好きではない

にわかーずさんが銀杏BOYZのライブに行った時、聴きたかった曲「あの娘は綾波レイが好き」が歌われず大変残念に思った。

ライブも終盤、ドラマチックな曲「惑星基地ベオウルフ」が演奏される。

「セトリの流れ的に綾波レイは今日は聴けないのだろう、、、

オナニーマシンのイノマーは『みんなはこれを見に来てるんだろ?お約束をやらないやつは信じられない!』と、ライブで毎回客が望むお約束の伝統芸能パフォーマンスをやってる。イノマーはソレでいい。

峯田君はただ彼がしたい音楽をしただけ。好きな音楽をやっただけ。峯田くんもソレでいい。

ベオウルフみたいな感動系を歌い上げて、メンヘラがブヒブヒ泣いてればそれでいい。

でも俺個人は綾波レイが聴きたかった。お前の全てを観たかった。綾波レイが聴けないのなら・・・・せめて・・・それなら、、(にわかーず心の声)」

「峯田君、チン⚪︎ ン見せて!」とステージに向かって叫ぶにわかーずさん。前曲の余韻で満ちていた空間、演者とオーディエンスの心を切り裂いた。
オーディエンス「。。。。。。。」
峯田君が般若の様な顔をして激怒しているのがわかる。
峯田君は「オマエいくつよ?」とにわかーずさんに聞く。
にわかーずさん「27です。。。」当時の峯田君より上の歳だ。
峯田君「勘弁してくださいよ。。。」とあきれて脱力したのか柔和な表情に。

にわかーずさんは、あの顔の見て「この人は音楽が好きなんだ」、「俺は音楽が好きじゃないな」と思う。

そんなにわかーずさんに音楽との関わりと人生を聞いてみる。

ミュージックヒストリー

幼少期

にわかーずさんは富良野生まれ。
さだまさしの「北の国から」を流すDJ NIWAKA。

父親は中学校音楽教師、母親は元小学校教師で学習塾経営指導者。

幼少時はピアノを習っていたが、音楽、ピアノ、クラシックには興味を持てなかった。ピアノは自分の意志で始めたのではなく、にわかーずさんを教師にさせたい母親の意向だった。母親が教員採用試験のピアノで苦労したので、そんな思いをさせたくないために幼少の頃から習わせたという親の強制、呪い的なものだった。特に好きな曲もなかった。元々イベントがそんなにない田舎町で、たまにコンサートがある時には連れて行かれたけど、それでも興味はもてなかった。

お姉さんはそういう流れで見たバレエにハマり、アレをやりたいと言ってやらせてもらい、留学までして今はバレエ講師。「自分で決めた」ことへの羨ましさはあると。

中学時代

中学の部活は陸上部と迷うが、家族の影響で吹奏楽部でトロンボーンを。これも自分のやりたいことでなかった。文化部に入部で陰キャ路線に。

吹奏楽でやって気持ちよかった曲は、ジュンスカイウォーカーズの「歩いて行こう」。サビの「ウォウォウォー 歩いて行こう」のところが吹いて気持ちいい音程だそうで。にわかーずさんはその音程だけ好きでバンド自体には興味がなかった。

当時私はジュンスカイウォーカーズが大好きで、ファンクラブに入っていて何度かライブに行ったことがある。彼らの歌が好きなだけでなく、プラス魅力的な男性メンバーを女性目線で好きだったのもあった。

同性なのでそこまでの興味を持てなかったのもあるかと聞いたらそうではないと。また彼らだけでなく見た目、ファッション性やクネクネ動いてカッコつけている他のアーティスト達もただただ好かんかったようで。歌だけでない、余計なもの、いらないものだらけでストレート真っ向勝負でないと。

初めてのブルーハーツ

ある日友人に教えてもらった曲「僕の右手(を知りませんか?)」が、にわかーずさんにとっての初ブルーハーツだった。「何、それ?」、タイトル、歌詞に「ワケわかんねえ。変なのー(笑)。」と興味は沸かず。今では大好きなブルーハーツだけど、この時はまだ夢中になる彼らの曲に出会えなかった。

高校時代

高校の時もまた吹奏楽部に入部。練習が嫌い、練習の意味がわからない。そもそもまともな指導者がいなかった。飽き飽きして退部し、少林寺拳法へ入門するが挫折。拳が握れなかったのだ。そこはにわかーずさんの居場所ではなかった。

握れるのは拳でなく楽器。吹奏楽部に戻る。戻ったらここが居場所になった。音楽が好きなのではない。

音楽は仲間、居場所が得られる「手段」なのだ。

大学時代

母親の希望で教育大に進学し、副専攻で音楽を。大学でも居場所を求めて吹奏楽部に入部。ここでは良き指導者がいて、基本がやっとわかり楽しくなってくる。

ある日掛け持ちした合唱部でにわかーずさんは彼らに言う。「吹奏楽部の方が熱い!でも合唱は泣ける!」両者は音量が違う、ダイナミクスが違う。大勢による色々な種類の音、心が合わさり一体になった時は感無量だと。

留年し老害先輩になるのもアレなので吹奏楽部を辞めたが、6年目の時にパーカッションで戻ってくる。

そして大学を中退後、車の中で後輩にオナニーマシンの「チンチンマンマン」を聞かされドカーンと来て気がついたらやったこともない軽音、コピーバンドをやっていた。そこから遡ってやっとブルーハーツの好きな曲達に出会えた。

音楽をやっていなかったら?

「お笑いをやっていたと思う。」

どうしてお笑いのスタンドマイクではなくギターを手に取ったのか?

1年かけてやったセルフプロファイリングの結果の2万文字を要約すると、「お前は音楽やれ」だった。言葉や他の手段で表現ができなく鬱屈して溜まっているはずの何か。それらを問い、描き、歌っていきたいと。

たまたまその手段の一つが音楽。にわかーずさんは、人間の三大欲求は動物的な生存に近いものではなく、文化創造の「問い、描き、歌う」だと思っている。

「インナーチャイルド(27歳おじさん)を癒すため、リトルにわかーず(息子)を見せろ!」

問い「あなたから見たにわかーずさんは?」

にわかーずさんからリスナーへの問い。

マトリョーシカの構造みたいだね?
うんうん、そうだよね。
二郎系やパクチーみたい?

私はオナマシを知らなくて、にわかーずさんが弾き語りしていたオナマシ曲をオリジナル曲だと最初思っていて(よくそう思われるらしい)、あまり人が表立ってそんなに言わないけど、それが本音で真理なことを堂々言える人だなと。

音楽が好きということがアイデンティティではないの?

「アイデンティティではなく手段。前にアイデンティティをググったら「自分について、自分と周りの認知が一致してること」とあったので、アイデンティティはツンデレってことになりますかねえ🤔 イコール音楽では決してない。」

音楽を通して

  1. 気持ちいい

  2. 笑顔

  3. 仲間

が欲しい。

うんうん

「ライブステージから見た客席が好き。オーディエンスのリアクション、雰囲気とか。」と言うにわかーずさん。

他所の別件でも「好きなら好きって言え!素直になれ!」と大勢に言われてたよねw ツンデレなひねくれ者か?それがNIWAKAスタイルの表現なのであれば、それはそれで貫いて欲しい。

最期に歌いたい歌は?

「最期に歌いたい歌はなし。十分に歌ったね?」
「別に音楽じゃなくてええねんww」

葬式に流して欲しい曲は?

「まだない。」
後に出てくるといいね。

最後に一言

「ご機嫌に生きて死にたい。僕たちはどうするのが気持ちいいんでしょうね。音楽はその手段。別に音楽なんか好きじゃないんだからね。」

「〇〇なんか嫌い、好きじゃない。」は執着。自分で選べなかった環境。そう、たまたま音楽だっただけ。生まれた家も。

お仕舞い☺️

オマケ

ハドル後の振り返りメモにこちらの歌を貼るにわかーずさん。やはり素直になったほうが?と思ったのだろうか。そう思った時には、、、

「好きなら好きとsay again 言えば良かった」

そんなにわかーずさんの「ギターの練習バー」が来月あります!チェケラ


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