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ぼくらはいつもツーリスト

友人3人で集まって飲んでいると、だんだんお腹が空いてきて、もう深夜だと言うのにバーを出て街を徘徊し始める。天気も良くないし、店もほとんど閉まり始めているし、この辺りは入る店入る店「ラストオーダー終わりました」と、断られる。「隣の街まで行ったら200%開いてる、行こう」と言う一人の発言によりタクシーに乗って隣の街まで。

降り立つと人はマバラとは言え、何軒か店が開いている。私たちは高架下を一列になって歩いた。雨は上がったけど、道が悪くて所々水溜まりがあり、暗い夜道を注意深く、でもお喋りは止めずに歩いた。日本だけど、3人で海外に来たみたい。ホテルを抜け出して夜な夜なほっつき歩いて冒険をしているようだ。

たどり着いたお店でチキンにかぶりつく。やはりお腹が空いていた。私たちはいつ、どこにいてもツーリストだと思った。

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