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ぶれろ、青春

女子カメラあるあるとなってしまうけれど、道端のなんてことないものを撮るのが私のスナップのセオリーだ。そう、なんてことない日常、特別なアタシ!、のつもりなのだが、友人に見せると、「なんか可愛いとかじゃないよね、シュールだよね」、という感想が多い。それってカメラ女子という括りから外れてもいいでしょうか。外れたい。

どうでもいい話をすると、学生時代、写真部が嫌いだった。高校入学、大学入学のタイミングで一度は考えたのだが、あの写真を利用して部内で仲良しこよしやっている感じ(あくまで私の個人的見解)がイケ好かなかった。写真って個人プレーじゃないの?つるんでんじゃねーよ、だせーんだよ、ってトンガリ中澤は思っていた。でも今もし写真サークルに入ったら、飲み会全部出席するし、なんなら幹事だってやりたい。人って変わるよね。

さて、だから、トンガリ中澤は大学から一人で勝手に写真を始めてみた。父親の影響でもあるけれど。でも何撮っていいかよくわからないし、カメラ女子って括りにされたくない。女でカメラ持ってたら、カメラ女子と言われても、確かに本当にその通りなんだけど、なんか嫌だ。かっこ悪い。とは言いつつ、カメラ女子お得意の被写体の花を、今も撮ってしまう。

ただ、花を撮っている女子!みたいに見られないように急いで撮るので、ぶれてしまう。でもお花は好きだから撮る。でもちょっとロケーションも渋い。

ほらまたぶれている。そしてなんか渋い。

根底に眠る隠せない女子の心、というかロマンチスト的な気質と、その上から塗られた反骨精神がこのような写真を生むらしい。

お見事、と言ってよいでしょう。

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