「ルクス・エテルナ」を観たあと、噂の明滅にやられ、私の内臓はドッサリ残されたが魂だけどこかへ飛んでいってしまい、その魂を呼び戻すために一杯やらねば気が済まず、フラフラと酒場へ。

アマレットジンジャーを辛口ジンジャーエールで頼む。昔、飲食店で働いてたときにお客さんがやらかして、店長自ら清掃を買って出てくれたのだが、帰る直前に「さすがに辛口ジンジャーエール飲まないとスッキリしない」と言ってカウンターでほぼ一気に飲んでたいたあのシーンを思い出していた。私もそれに見習い、まず体内に残された内臓のベタベタした感じを辛口ジンジャーエールで払拭。居合わせたお客さんに映画の話をして、でもまだ落ち着かないのでメスカルソーダ割りをライム付きで。メスカルのラベルが可愛いので写真はそれ。ああ、美味しい。ここでやっと魂が戻ってきた感じがした。

ああいう映画は映画館でなきゃ観れない。明滅にやられているとき、流石にずっとは目を開けてられず、目を閉じて更に手で覆っていたとき、あの瞬間が怖くて怖くて精神状態がドン底に落ちた。映画であって映画ではない、悪い方にキマってしまい、けれどそのあとのアマレットジンジャーとメスカルソーダが美味しくて、この精神のローからハイがある種の中毒性があるなあと感じ、また同じ体験をしたくなりつつある。

危険ではあるけれど、生きている心地がする瞬間って最も幸せな気分に陥ってしまうらしい。そりゃ抜け出せないわ、この生活。