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白にも色があるらしい

冷蔵庫にあった卵と納豆の賞味期限が迫っていた。納豆は今朝食べ終わり、卵はまだ沢山ある。夜はオムライスでも作るか。最近は自分で作る気力もなく、引っ越したてのときは張り切ってたくせにいつの間にか面倒くさくなって出来合いのものを買ってきては夜中にコソコソと食べる生活を送っている。不規則な生活からか、ニキビが頭皮に出来てそれも毎日気になってなんとなく無な気持ちで過ごす。

今月は暗室に週一くらいで通い、新しいシリーズを現時点で決定している段階のものは全てプリントしたい。大体半分くらいは進んだ。それに新たに加えたいものも今月中に進められたらかなり良いペース。また個展をしたいので、と言ってもまたしても作品テーマ以外は何も決めてないのでひとまず作品を仕上げたい。何のために作品を作り展示をしたいのかよく分からないが、やっぱりやらねばならないような気がする。おそらく自分のためだけに全て行動している。

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次回のテーマはカラープリントで白の表現をすることを主軸に考えていて、それがかなり難しい。ハイトーン気味の私の写真の傾向と、頑なに暗室でのカラープリントを続けながら(自動現像機からベロンと出てくるカラープリントの魅力だけにただ取り憑かれて)知らずに知らずに私の身に付いてきたカラーの感覚を表現することが私の個性の表現に繋がるのではないか?というものがなんとなく仮説というかテーマというか。私の周りの環境を映すことで個性が浮かび上がるのでは?といった写真の中身の内容から始まった写真プリントテーマだけど、ここに来て少しだけ自分の精神の肉体みたいなものが付きはじめ、内容に頼らずとも、もしかしたら自分の個性が生まれ始めたのではないか?とも最近思っていてそれの確認作業のような感じ。決定している写真もあるけどまだ追加したい。ので、日々白いものを探している。白だけではないけど。

なぜこのテーマになったかと言えば、瀬戸さんにプリントを見せたときに初めはよくわからずに手当たり次第何でもプリントしていたら「なんでこんなの撮るの?要らないよコレ」という辛辣で率直な評価が多々あるなか(と言うかいつもほとんどそれ)セレクトしてもらえるものもあり、その中心となるものが「白だよね」と指摘されたことから始まり(恐らく瀬戸さんは忘れてると思いますが、)カラープリントで白を表現することで、これまでの積み重ねと私自身のオリジナリティがうまく混ざるかもしれないという実験をしたくなったのだと思う。そしてテーマとしては誰にでも真似できると思うけど、誰にでも真似できることではないという技術とオリジナルプリントそのものだけでの勝負でしかありえないテーマだと思ったから。プリントをスキャンしてウェブでも見てほしいという気持ちは勿論あるけれど、プリントでしか本物ではないという確信がある。その日の気分としか言いようがない自己流ブレブレの暗室カラープリントだけど。オリジナリティを作っていくことの難しさを目の当たりにし日々痛感する。またちゃんと書くべきかもしれないけど、自分のためにもひとまず書いておく。去年の秋、2020年10月頃から考え始めたテーマ。これは5月中に一旦ケリつけたい。さっき去年の写真を見ていたけど、もう今の気分とは全然違くてとても不思議。またいつかプリントするかもしれないけど、やっぱり撮り続けなければ意味がないなあ、と思った。私はずっと留学している気分で生きてる。

帰って来たらご飯が炊けてて、帰りにうっかりサイゼリヤで夕飯を食べたのに帰って来てお茶漬けを食べてしまった。お腹いっぱい。夜ご飯を二回食べがち。

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