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この対立した関係

白のテーマで続けていこうと思った今回の展示。一回拘りぬいてやってみるべきだ。個性とかオリジナリティを示したいと思って続けてる写真だけど、個性は他者の目があって初めて認識されるもので自分自身では自分に個性があるかどうかは分からないことかもしれない。けれど続けてきたカラープリントと印象的な白を撮る行為のなかから化学反応を起こすような写真に私は仕上げたい。自分の追求と、写真の可能性をもっと試していきたいと思う。あと感情や心情や私の中身を紙に落としていくということをもっと意識しよう。ということで後ほど純粋な気持ちで本当の欲望について考えてみようと思う。多分内容はここに書けたものじゃないので、それを写真で表現出来たら良いな。

感情が写っているような昔撮ったモノクロ写真を見ると頭が狂っていたので(今も相当狂っているけど)、念が強いというか、怖いというか、霊的というか…。あの時期のことはよく覚えているから分かる。別に今はあの時のことをどう思ってもいないけど、写真にはその時の全てが凝縮されていて見てると心が疲れて乱れる。そういうものが、良い写真なのかもしれないし撮らなければいけないもののような気もする。写真という物質と私の内面とは同じかもしれない。写真をもっと自分のものにしていいのかもしれない。そういう風にもっと近付いてみるのも楽しい気がしてきた。私は今、内面や感情の部分を押し殺して作品を作ってるのかもしれない、でも直接ではないけど何か影を残しているのは分かる。でも明言しない感じがある。かと言ってそこまでギリギリを攻めているわけでもなく。

白のテーマ真似されちゃうよ、とのアドバイスは確かに…と思ったけどあのプリントを真似できるのか?と思ったりする。カメラとフィルムとプリントを全く模倣することって可能なのかしら。でも撮る被写体によってもバレそうだし構図とか同じにならないのでは、と思っているけど、そういうことではないということも分かっていて私がまだ確立していないということも身に染みる。写真に自信があることは本当だけど、ふとした時に冷静になると、まだまだと思わずにはいられない自分もいる。この対立した関係は写真そのものを表していると思う。写真は時間も空間も次元も超えていくのかもしれない、というところにまで行き着いて帰宅。

今日は汗だくで帰ってきたら雨に濡れて乾いた洗濯物を…と無言でまた洗った。お風呂に入ってルパン三世をまた見始めて寝てしまい、夢でルパンと車で逃げた。

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